
NHK BSの「プレミアムシネマ」は、だいたい以前放送した作品をローテーションで定期的(あるいは不定期)に放送しているのですが、中には未DVD/BD化のレアな作品や、めったにBS/CSで放送しない作品を放送してくれたりするので、毎月放送ラインナップのチェックが欠かせないのであります。
で、先日『ドラブル』(74)の放送がありまして、その少し前にザ・シネマで『国際諜報局』(65)を観ていたこともあり、同じ若き日のマイケル・ケイン主演作ということで録画して鑑賞したのですが、これが実に見ごたえのある作品でした。
“ドラブル”を名乗る人物(組織)に息子を誘拐されたイギリス諜報部員の主人公(これがマイケル・ケイン)が、ドラブルから諜報機関の保有するダイヤモンドを身代金として要求され、自身の所属する諜報機関すらも敵に回して孤軍奮闘するというのが大まかなストーリー。
「世界全てを敵に回そうが息子を取り戻そうとする男」という直線的な展開と、”ドラブル”と英国諜報部、そして主人公の騙し合いというスパイ映画らしいトリッキーな展開がうまく組み合わさっていて、最後まで一気に観てしまいました。やはりスリラー映画は携帯電話が登場しない時代の作品のほうが断然面白い。
そしてロイ・バッドによる饒舌すぎないクールなジャズ風味劇伴も実によかった。
上映時間に占める音楽の割合は決して多くないものの、要所要所で心に残る(あるいは心に楔を打つような)音楽をビシッと聴かせてくれる。
当方の世代/年齢的なものもあって、バッドの作品は『狙撃者』(71)のクールな劇伴程度しか知識がなかったのですが、『ドラブル』の劇伴もかなりいいぞと今更ながらに気づいた次第です。
とはいえ、さすがにサントラは出ていないだろうな…と思って調べてみたら、なんと発売されていたんですね。
「でも発売が25年近く前ではもう手に入らないだろ」と思いつつさらに調べていくと、某所でまだ在庫があったのでした。ええ、もう、即購入ボタンを押しましたよ。
cinephileという英国のレーベルのようで、同じバッドの『狙撃者』のサントラもリリースしていました。

The Black Windmill An Original Soundtrack Recording – amazon music
当方はCDで買いましたが、そこまでフィジカルリリースにこだわらない方は、デジタル版でもアルバムが出ているので、そちらの購入をお勧めします。
