第92回アカデミー賞 作曲賞ノミネート作品をチェックしてみた(ごく私的な受賞予想つき)

先日、第92回アカデミー賞のノミネート作品が発表になりました。
仕事柄、ワタクシの最大の関心は作曲賞部門になるわけですが、
今回は誰が受賞しても嬉しい方々ばかりでしたし、
どの音楽も素晴らしいもの(ワタクシの好きな作品)ばかりで、
「これがノミネートになるの? う~ん…」という作品がひとつもありませんでした。

ノミネート作品と候補者は以下の通り。

『ジョーカー』/ヒドゥル・グドナドッティル
『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』/アレクサンドル・デスプラ
『マリッジ・ストーリー』/ランディ・ニューマン
『1917 命をかけた伝令』/トーマス・ニューマン
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』/ジョン・ウィリアムズ

…というわけで、ごく私的な感想と受賞予想など書いてみたいと思います。

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カーズ2(音楽について)

cars 2

今回の『カーズ2』(11)は個人的にイマイチ乗り切れなかったわけですが(前回のブログ参照)、それは映画を見る前に聞いたサントラ盤がなかなかイイ出来だったから。音楽の良さに期待を膨らませすぎた分、本編でのメーターの想像以上のジャージャー・ビンクスっぷりにガッカリ来てしまったと。

というわけで、本日はサントラ盤の事をダラダラと。今回のアルバムも前作同様「歌モノ+オリジナルスコア」という構成で、歌モノ5曲にスコアが21曲の全26曲収録。

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Disney / PIXAR Greatest

去る4月上旬のこと。
エイベックスのM氏から「ディズニー/ピクサー グレイテスト」なるベスト盤をリリースするという話を伺いました。
で、このライナーノーツ製作の依頼を頂いた時、
「ディズニーのベスト盤かぁ。きっと歌モノのコンピ盤なんだろうな」と思ったのですが、
話を聞いてみると「40%がヴォーカル、60%がスコアになります」というお返事が。

おぉ、これはいいアルバムになるかも、と高まる期待。
さらに話を聞くと、今後収録曲が増えるかもしれないとの事。

もる:「歌モノが増えるんでしょうか?」

M氏:「いや、スコアが増えそうな感じですねぇ」

・・・というわけで、当初は全18曲を収録予定だったのですが、
数日後に送られてきた音源では、本当にスコアが増えて全25曲になってました。

さて肝心のCDの内容はと申しますと、
『トイ・ストーリー』(95)から近作『WALL・E』(08)まで、
ピクサー・アニメーション・スタジオが製作した珠玉のCGアニメの中から、
選りすぐりの主題歌・挿入歌・スコアをコンパイルした便利なベスト盤となっております。

内訳としては、歌モノが11曲、ランディ・ニューマンのスコアが6曲、
トーマス・ニューマンのスコアが5曲、
マイケル・ジアッキノのスコアが3曲という感じです。

そしてこのベスト盤の最大の目玉は、
ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)からスコアが1曲収録されている点でしょう。
何しろ本国では『カールじいさん』のサントラが、
よりによって配信限定リリースという「やってはいけない事」をディズニーがやってしったので、
悲しい事に日本でもサントラがCDでリリースされるかどうか分からない状態なのです。

ワタクシは日頃から、
「アルバムは音源とジャケットとライナーノーツ(or 歌詞カード)があってこそ成り立つもの」と考えている人間なので、
一応この前エイベックス(のM氏)に「日本では是非CDで発売を!」とリクエストしてみましたが、どうなるかなぁ・・・。
(追記:後にIntradaからCD版が限定リリースされました)

ま、とりあえず現時点では『カールじいさん』の音がCDで聴けるのはこのアルバムだけ、という事になるわけです。
そういう意味では貴重な1枚ではないかと。

歌モノは例によってブックレットに歌詞・対訳がついているので、
その点でもなかなか便利なアイテムではないかと思います。
サラ・マクラクランの”When She Loved Me”(『トイ・ストーリー2』[99]の挿入歌)なんて久々に聴きましたが、
これはいつ聴いても名曲ですな。

他にもランディ・ニューマン、シェリル・クロウ、ジェームズ・テイラー、
ラスカル・フラッツ、カミーユ、ピーター・ガブリエル、
ビリー・クリスタル&ジョン・グッドマンのボーカル曲を収録。
ピクサー・ファンなら、どれがどの映画の挿入歌なのか一発で分かるでしょう。

日本盤はダイアモンド☆ユカイ(『トイ・ストーリー』[95])と
石塚英彦&田中裕二(『モンスターズ・インク』)の日本語版主題歌/挿入歌が収録されていますが、
これはちょっと微妙なデキかもしれないです…(ボソッ)。
やっぱり「英語の歌詞を和訳して、原曲のメロディーに合わせて歌う」というのは無理があるような。
言葉のリズム感も違いますからねー。

ま、こういう機会に日本語版主題歌を聴いてみるのもオツなものではないか、と思ったりもするわけですが、
その点を差し引いても、手堅い選曲でハズレなしのベスト盤に仕上がってます。

『ディズニー/ピクサー・グレイテスト』
音楽:Various Artists
品番:AVCW-12727
定価:2,600円