Rambling RECORDSさんの「サウンドトラック Rare 25」シリーズで5タイトルのライナーノーツを担当しました。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
Varese Sarabandeのレアなサントラ25タイトルを復刻する「サウンドトラック Rare 25」シリーズの5タイトルのライナーノーツを書かせて頂きました。

ランブリングさんは以前も「サウンドトラック傑作選50」や、
「サウンドトラック名作選35」といったシリーズで往年の名盤・近年の佳作盤をリイシューしていましたが、
今回は「Rare 25」銘打たれているだけあって非常にマニアックなラインナップが並んでいます。

まずはランブリングさんのサイトのお知らせページでラインナップをご確認頂きたい。

http://www.rambling.ne.jp/new/news-5735/

ど~ですかこのシブくてマニアックなタイトル群は!
ワタクシ去年『スリー・ビルボード』(17)の試写を終えた日にランブリングさんからこちらのお仕事の依頼を頂いたのですが、
先方から復刻タイトルを聞いた時に「これはまた随分マイナーなタイトルを発売されますなー(素敵です!)」と思ったものです。

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空飛ぶペンギン -Mr. Popper’s Penguins-

mr poppers penguins

うーん、遂にジム・キャリー主演のヒット作が日本でDVDスルーになる日が来てしまったか、と何とも複雑な心境になりつつDVDを鑑賞。

映画本編は結構面白かったんですけどねー。ファミリー向けゆえジム・キャリーのギャグの破壊力は通常より控えめですが、相変わらずヘンな一発芸を見せてくれるし(グッゲンハイム美術館でのシャンパン芸は必見)、ペンギンはカワイイし、「仕事熱心で家族を気にかけなくなったポッパーさんが、父親の形見であるペンギンを引き取って家族愛に目覚めていく」というお話もベタながらいい感じだし、手堅くまとまってる佳作だと思うのです。話としては『ライアーライアー』(97)のノリに近いかな。

動物ものはファミリー映画の定番ネタだし、それがペンギンともなればさらにキャッチーな題材になり得るし、ジム・キャリーの日本語吹替えもちゃんと山寺宏一氏が担当してるし、この際ファミリー層にターゲットを絞って日本語吹替え上映を多めにして(注:こんなこと書いてますが自分は断然字幕派です)、山寺さんを前面に出して、動物園とかロッテクールミントガムなんかとタイアップを組んで夏に劇場公開すればそこそこイケたんじゃないかなーと考えたりもします。

しかしペンギンの鳴き声があんなにやかましいとは知らなかった。
「ギエェェーーッ!」とかそんな感じの声でした。

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The Men Who Stare At Goats

The Men Who Stare at Goats

それにしても『ヤギと男と男と壁と』とは、某お笑い芸人もケッタイな邦題をつけてくれたもんです。タイトルを聞いただけでは何が何だかよく分からないし、そもそも言いにくいったらありゃしない。原作本の邦題と英語タイトルの直訳を合わせて『実録!アメリカ超能力部隊:ヤギを見つめる男たち』みたいな感じでよかったと思うのですが。

吹替えとか宣伝部長とか日本語タイトルの命名とか、そろそろお笑い芸人を洋画に干渉させるのはやめて頂きたいなぁ。

ま、それはさておき。映画本編の方はなかなか面白かったです。前半は超能力部隊発足の過程を描くオフビートなコメディ、後半は超能力を間違った方向に利用しようとした米軍及び事実を隠蔽するアメリカの社会風刺ドラマという感じ。題材的には相当ヘンなお話ながら、殊更おバカ映画に仕立てなかったのがよかったかな、と。

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