弊社リリース作品『ケルティック・ロマンス』の売上報告などで、先日マイケル・ダナさんと少しやり取りする機会がありました。
ちょうど『トランセンデンス』(14)公開直前だったので、「『JM』(95)以来の本格的なSFスコアが聴けるので楽しみにしてるんですよー」…と言ったところ、
「君にも、日本の人たちにも映画を気に入ってもらえるといいな。アメリカではイマイチだったんだけどね…」…と、ちょっと残念そうにしていたのが何だか気になってまして。
で、公開第1週に『トランセンデンス』を観てきたのですが、まぁ予告編からイメージしたよりも地味な(淡々とした)展開の映画だったな、とは思いました。
予告編だと「超現実的な能力を得たジョニー・デップが、全知全能のパワーで人類に反旗を翻す!」…みたいな内容という印象を受けたのですが、いざ本編を見てみたら、確かにジョニデがネットの世界から全知全能の力を駆使していろいろやってるんだけども、映画本編ではニューメキシコの荒れ地での騒動が描かれているだけという、スケールが大きいのか小さいのかよく分からない話ではありました。
『インセプション』(10)のようなノリを期待すると肩すかしを食らうこと必至でしょう。
が、しかし。
この映画はSFスリラー大作ではなく、「夫を愛するあまり、科学者としてのモラルを逸脱してしまった妻と、肉体を失ってサイバー空間の意識体になってもなお、妻の夢を叶えようとする夫のラブストーリー」だったのだと解釈してみたら、自分でも意外なほど納得出来てしまいました。
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