『Scott Pilgrim vs. The World』は日本で劇場公開してくれるんだろうか

個人的にすごーーーーく楽しみにしているんですが、何だか『Scott Pilgrim vs. The World』の日本公開が怪しい雲行きなのだとか。

「アメリカで思ったほどヒットしなかったから(映画の評価自体は悪くなかったのですが)」+「日本で馴染みの薄い若手俳優ばかりで集客力に欠けるから」・・・というのが最大の理由らしいです。イマイチ数字が見込めない作品なので、思い切って劇場公開に踏み切れないのよ、というのが現場の声といったところでしょうか。

が、しかし。この映画、日本のサブカルネタが満載でございまして、こういう映画を劇場公開しないでどうするの? と思う。ここまで思いっきりやってくれたら、作り手の日本愛(なのかな?)に応えてあげなきゃいかんのではないかと。

この映画、80年代に青春時代を過ごしたレトロゲーマーは必見。どこがどう必見なのかは動画を見て頂きたいのですが、小ネタとしては主人公スコットのバンド「Sex Bob-Omb」の名前の由来がスーパーマリオの”ボムへい”だったり、Metricが楽曲提供しているライバルバンド「Clash at Demonhead」がビック東海のカルトゲーム「電撃ビッグバン!」(「ここだけのはなしだが あわててきけ!」「がんばってちょー」のアレ)の英語版タイトルだったり、Broken Social Sceneが楽曲提供しているバンド「Crash And The Boys」も「熱血硬派くにおくん」の英語版タイトルだったり、レトロゲームネタ満載。PDFマガジンとかゲーム雑誌で特集を組めば、結構見に来るお客さんもいるんじゃないかなー。

で、その音楽方面も手抜きナシ。音楽プロデューサーはナイジェル・ゴッドリッジだし、Sex Bob-Ombの持ち歌を書き下ろしているのはベック・ハンセン。ガレージロックとかインディーポップを愛好する音楽ファンには堪らないサントラに仕上がってます。

『キック・アス』が公開されるなら、こちらも是非日本で上映してほしいもんです。斉藤祥太&慶太も出てる事ですしねぇ。別にファンってわけじゃないけど、日本人俳優が出ていればプロモーションもしやすくなるでしょうし。

(2011年2月3日追記)
・・・とか何とか言ってたら、『スコット・ピルグリムVS. 邪悪な元カレ軍団』の邦題で4月日本公開が決まりました。配給会社さん偉い!そして公開署名運動に加わったファンの人も素晴らしい! 愛のなせるワザですねー。