仕事がモーレツに忙しい状態にもかかわらず、
ブラーの日本武道館公演を見に行って参りました。
運良くチケットの抽選に当たって、
いざセブンイレブンでチケットを引き替えたら、
どう考えてもステージから遠そうな某方角の２階席。
これじゃあデーモンさんが親指の第一関節ぐらいの大きさにしか見えないよ…
などと思っていたのですが、
２階席だろうが何だろうが仙台から遠出して見に行く価値のあるライブでした。
デーモンさんが跳ねる！走る！
ドラムセットによじ登って後ろ向きに飛び降りる！
最前列のお客さんに水を撒く！
フィル・ダニエルズとフザケ回る！
グレアムのエキセントリックでノイジーなギターが唸る！
涼しい顔したアレックスのベースがウネウネうねる！
うつむき加減のデイヴのドラムがハジけまくる！
コンサートであり、シアトリカルなショウでもあり、
観客全員を巻き込んだ大音楽会でもあり…。
いやもう誇張でも何でもなく、「生きててよかった」と思いましたね…。
ロンドンオリンピック閉会記念ライブの音源で”予習”してライブに臨んだのですが、
全体的な流れは『PARKLIVE』の時と大体同じだけれども、
日本向けに何曲か内容を変えてきてくれたという感じのセットリストでした。
今回は２階席だったので、時々演奏曲のメモを取りながら見てました。
セットリストはたぶんこれで合っている…はず。
00. Theme from Retro（入場曲）
01. Girls & Boys
02. There’s No Other Way
03. Beetlebum
04. Young and Lovely
05. Out of Time
06. Trimm Trabb
07. Caramel
08. Coffee & TV
09. No Distance Left to Run
10. Tender
11. To The End
12. Country House
13. ParkLife (feat. Phil Daniels)
14. End of A Century
15. Death of A Party
16. This is A Low
17. Yuko And Hiro
18. Under The Westway
19. For Tomorrow
20. The Universal
21. Song 2
Popsceneをやらなかったのは少々意外でしたが、
『blur』収録のDeath of A Partyという通好みなセレクトが嬉しかったり、
To The End（『Parklife』収録）をやってくれたり、
『leisure』からThere’s No Other Wayをやってくれるというバンドのサービス精神に感動。
デーモンさんは非英語圏にも頻繁に顔を出してイベントをやっているから、
外国のお客さんの盛り上げ方もうまいんだろうなーと思いました。
ブラーの曲も「ウーフー！」とか「オーマイベイベー」とか、
「パーライ！（Parklife!）」とか、
「英語が苦手でも即座に歌えるフレーズ」が満載ですからね。
こりゃ大合唱も起きますわなと。
当初は「立ったり歌ったり踊ったりするのはアリーナ席だけかな」と思ったのですが、
２階席もほぼ全員立ってたし、ウーフー言ってました。
「ライブで大合唱」といえばオアシスというイメージでしたが、
いやいやブラーだって大合唱してますぜ。
地元のハイドパークならいざ知らず、
Parklife１曲のためだけにフィル・ダニエルズをわざわざ連れてきてくれたのも、
すっごいサービス精神ではないか思います。
ナマであの「オイ！オイ！」の掛け声（煽り？）を聴いて、
デーモンさんとフィルのスラップスティック・コメディみたいなやり取りを見たら、
自然と口元が緩んでしまいました。楽しすぎ。
Tea Ladyは出て来ませんでしたけど（別に要らない？）。
それにしてもグレアムのギターは凄かった。
サポートギタリストはいないハズなのに、
ギタリスト２人分くらいのぶっとい音を彼一人で鳴らしてました。
しかも歌いながら弾くのが難しそうなリフを黙々とかき鳴らしながら、
いささか線の細い声でコーラスワークまでこなしてしまうという…。
やっぱ天才的だわこの人。
ライブの余韻に浸りたくて、
帰りの新幹線で『Parklive』を延々聴いていたのですが、
Young and Lovelyっていい曲だなーと改めて思いました。
若い時にずいぶんオトナな内容の歌詞の曲を作ったなぁ、と思いましたが、
やや年月が経って輝きが増した曲ですね。
個人的にはこの曲を武道館公演のベスト・トラックに挙げたいところです。
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