『ニード・フォー・スピード』はメイキング映像を観てから本編を鑑賞するのがいいと思う

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目黒川の桜が咲くか咲かないかの頃、
仕事で『ニード・フォー・スピード』(14)の試写を観てきました。
同名ゲームソフトシリーズの実写映画化作品でございます。

カーアクション(ストリートレース)物というと、
どうしても『ワイルド・スピード』シリーズを思い浮かべてしまうわけですが、
なかなかコイツも面白かった。
同じカーアクションを扱っていても、方向性はかなり違うなという印象でした。

本作最大のウリは、「CGを使わないリアル・カーアクション」とのこと。
さすがにエフェクトのちょい足しとかグリーン・スクリーン系の撮影はしてると思うけど、
車が吹っ飛ぶシーンはCGじゃなくて実車(レプリカ)を吹っ飛ばしてると。
「ゲームでさんざんCGの車が吹っ飛ぶのを見てるのに、映画でもCGじゃ意味ないだろ!吹っ飛ばすなら実車だよ実車!」
…とプロデューサーが言ったかどうか分かりませんが、
原作が美麗なCGを駆使したカーレース物だからこそ、
映画版は「ホンモノのカースタント」にこだわったということでしょう。

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しかしまぁ最近のCGは非常に良くできているので、
予備知識なしで本作を観ると、
CGか実写かよく分からないまま、
「今のカースタントすごいけどCGなんじゃね?」的な感想で終わってしまう危険性があるわけです。

ではどうすればいいのか?
映画本編を観る前に、メイキング映像をガンガン観るのがいいのではないかと。

 

普通は映画を観る前にメイキングを観てしまうと、
CGとかSFXのカラクリが分かってしまうので、
手品を見る前にタネ明かしをされてしまうような気分になりますが、
『ニード・フォー・スピード』の場合はその逆。
先にメイキング映像で超絶カースタントを見ておくと、
「おぉ、CGじゃなくてホントに車が飛んでるよ!本編で完成版の映像を観てえぇぇ!」
…と興味をそそられるのではないかと思うのです。

というわけで、よさげなメイキング映像をピックアップしてみました。

主人公トビー役のアーロン・ポールのドライビング講習風景

敵役ディーノを演じるドミニク・クーパーのドライビング講習風景

この映画、「車が走ってきてカメラ手前でターン→運転席のキャラの顔アップ」というカットがあるので、
俳優もある程度運転が出来ないといけないんですねー。
「運転は全部スタントドライバーにお任せ」というわけにはいかないという。

そのほかメイキング映像などを何点か。

映画に登場する「走る芸術品」スーパーカーの紹介

ストリートレースの撮影に必要不可欠な「カメラ搭載車」の紹介

スーパーカーやマッスルカーのエンジン音へのこだわり

本作に参加したスタントドライバー、ランス・ギルバートのドキュメンタリー動画

個人的にはカメラ搭載車の動画がなかなか面白かった。
レースシーンの地を這うようなローアングル映像はああやって撮っていたんだなーと。
『アドレナリン』(06)の監督コンビ(ネヴェルダイン&テイラー)だったら、
高速で走る車から身を乗り出して手持ちカメラで撮影しそうですけどね…。

「ワイスピとは違うのだよワイスピとは!!」…と監督が言ったかどうかは分かりませんが、
(たぶん言ってない)
「荒唐無稽なカーアクション映画」にシフトしてしまった『ワイルド・スピード』とはひと味違った、
「違法ストリートレースに明け暮れる野郎ども」の生き様を是非ご覧頂きたいと思います。
もちろん野郎どもだけでなく美女もおりますので。

 

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