ジャジー&ブルージィな『ラストベガス』のサントラ盤にハマっております。

last vegas

還暦を過ぎた4人のオヤジが、
仲間の独身サヨナラパーティー(バチェラー・パーティー)で大騒ぎ!
…とまぁそれだけの内容なのに、
『ラストベガス』(13)が思った以上にいい映画で嬉しくなりました。

バチェラー・パーティーの話と言っても、
『ハングオーバー!』(09)ほど下品じゃないし、
主役が酸いも甘いも噛み分けたオヤジ4人組なので、
ハメを外しまくりつつも、ギリギリ一線は越えないところがいいなぁ、と。
たった数日の出来事しか描いていないのだけれども、
4人のオヤジたちの長年にわたる友情ドラマがいいんだなぁ、これが。
安易な回想シーンの挿入に頼らず、
いま現在の”オヤジ”たちに過去のエピソードを語らせる演出もいいですね。

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マイケル・ダナ名作選/『トランセンデンス』(2014)

transcendence

弊社リリース作品『ケルティック・ロマンス』の売上報告などで、先日マイケル・ダナさんと少しやり取りする機会がありました。

ちょうど『トランセンデンス』(14)公開直前だったので、「『JM』(95)以来の本格的なSFスコアが聴けるので楽しみにしてます」…と言ったところ、「君にも、日本の映画ファンにも映画を気に入ってもらえるといいな。アメリカでは(興行成績が)イマイチだったんだけどね…」…と、ちょっと残念そうにしていたのが何だか気になっておりました。

で、公開第1週に『トランセンデンス』を観てきたのですが、予告編から想像した内容よりも地味な(淡々とした)展開の映画だったかな、とは思いました。

予告編だと「超能力を得たジョニー・デップが全知全能のパワーで人類に反旗を翻す!」…という物語なのかなと勝手に想像していたのですが、いざ本編を見てみたら、確かにデップがネットの世界から全知全能の力を駆使していろいろやってるんだけども、映画本編ではニューメキシコの荒れ地での騒動が描かれているだけという、スケールが大きいのか小さいのかよく分からない話ではありました。『インセプション』(10)のようなノリを期待すると肩すかしを食らうこと必至でしょう。

が、しかし。

この映画はSFスリラー大作ではなく、「夫を愛するあまり、科学者としてのモラルを逸脱してしまった妻と、肉体を失ってサイバー空間の意識体になってもなお、妻の夢を叶えようとする夫のラブストーリー」だったのだと解釈してみたら、自分でも意外なほど納得出来てしまいました。

製作総指揮がクリストファー・ノーランで、撮影監督がノーラン組のウォーリー・フィスターなら、音楽もハンス・ジマーかリモート・コントロール・プロダクションズ組アーティストの壮大なスコアで行くという選択肢もあったでしょう。それでもスコア作曲にミニマルな作風を持ち味とするマイケル・ダナが抜擢されたという事実は、この映画が最小単位での人間ドラマ(今回の場合は「夫と妻」)を描いた内容であることを暗に示しているのではないかと思うのです。

そんなわけで、サントラを購入してマイケルさんのスコアをじっくり聴いてみました。

TRANSCENDENCE (Original Motion Picture Soundtrack) – amazon music

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フレンチトースト悠々徒然食べ歩きメモ(その2:Teddy’s Diner編)

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ごく私的な視点からフレンチトーストの名店をご紹介させて頂くブログシリーズ。
いつまでやるか分かりませんが、
第2回目は青葉区役所裏にあるTeddy’s Dinerさんのフレンチトーストであります。
こちらはアメリカンスタイルなバーガーで有名なお店ですが、
フレンチトーストも店主こだわりの一品なのでした。

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ダーリンのDはデハーンのD! ビート・ジェネレーション・サスペンス『キル・ユア・ダーリン』

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『アメイジング・スパイダーマン2』(14)でデハーンの怪演を観た後、
何だか無性に他のデイン・デハーン出演作が観たくなってきたので、
先頃ツタヤでプッシュ中だった『キル・ユア・ダーリン』(13)を鑑賞。

レンタルする際にパッケージ裏のあらすじをざざっと読んだ程度で、
ほとんど予備知識のない状態で本編を観てみたのですが、
なるほどこういう映画だったか…。

どういう映画かと申しますと、

デハーン(♂)とラドクリフ(♂)とマイケル・C・ホール(♂)のビザール・ラヴ・トライアングル。

ビート詩人のアレン・ギンズバーグが、
コロンビア大学在学中に体験したある殺人事件を描く実録ドラマでした。

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