『アーマード 武装地帯』を3倍面白く見る方法

armored

僕は『シングルス』(92)以来のマット・ディロンのファンなので(『ランブルフィッシュ』(83)は少し後になって観ました)、彼の出演作はほとんど観ているのですが、『アーマード 武装地帯』(09)がB級ながらなかなか面白くて、CSの映画チャンネルで放送していると、つい何度も観てしまう。

「現金輸送を請け負う警備員6人による偽装強盗+友情崩壊劇」という感じの内容で、なかなか見応えがある・・・と思うのですが、どうも巷の評価が芳しくない。「こんな穴だらけの強盗計画、成功するわけないじゃん」的な冷めた見方をされる方が多いのですが、この映画の場合、それは間違った見方ではないかなぁと思うのです。

つまり「強盗計画が成功するか否か」ではなく、「この穴だらけの計画がどこでどう狂って、6人がどのように破滅していくか」という感じで、違った視点から物語を追っていくと、結構濃密な密室サスペンス&人間ドラマが楽しめるのではないかと。

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Hills of Ireland

アルバム『ケルティック・ロマンス』の中から推し曲を挙げるとするならば、フツーは『処刑人』(99)で使われた”The Blood of Cu Chulainn”なのでしょうけれど、個人的にはアルバム2曲目の”Hills of Ireland”も結構好きだったりします。

アルバム1曲目の”Evensong”はいわゆる「イントロ」なので、”Hills of Ireland”が事実上の1曲目って事になります。アイルランドの丘を映した空撮映像のバックにこの曲が流れて、荘厳なナレーションがかぶさるイメージ。日本語吹替え版とかなら銀河万丈氏の声とか合ってそう(PCエンジンCD-ROM2版『イース』のノリ)。

IMAGICA BSでマイケル・ダナ&ジェフ・ダナが音楽を手掛けた『CAMEROT 禁断の王城』を放送してるし、タイミング的にもなかなかいい感じ。まー欲を言えば『CAMELOT』の放送開始とほぼ同時期に『ケルティック・ロマンス』を出したかったんですが、スケジュール的に無理でした。

なんやかんやで発売まであと1週間切りました。
『ケルティック・ロマンス』をよろしくお願いしますー。

Mychael Danna & Jeff Danna『A Celtic Romance』5/15発売!

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フェイク・クライム -Henry’s Crime-

キアヌ・リーヴスが企画に惚れ込んで主演と製作(ノンクレジット)を兼任したインディーズ映画『フェイク・クライム』(10)を観てみた。

何というか、とってもゆるーーーーい映画。

キアヌとジェームズ・カーンとヴェラ・ファーミガの3人がいかにも「金庫、襲います!」みたいな感じで並んでいる日本版のポスターとかDVDのジャケットデザインは、ちょっとサギですな。少なくとも「クライム・サスペンス」ではありません。

漫然と日々を過ごしている高速道路の料金係の男ヘンリー(キアヌ)が、やってもいない銀行強盗の罪でムショ送りになり、ムショで知り合った詐欺師のマックス(カーン)から「無実の罪でお勤めを果たしたんだから、ホントに強盗でもやらなきゃ割が合わないわな」と言われて、出所後にマジで銀行強盗を計画するという何ともトボけたお話。

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The Blood of Cu Chulainn

アルバム『ケルティック・ロマンス』で一番有名な曲といえばこれでしょう。
映画『処刑人』(99)で使われた”The Blood of Cu Chulainn”。
ちなみに”Cu Chulainn”は「クー・フーリン」と読みます。

『女神転生』シリーズのファンには「妖精属のアクマ」としておなじみのキャラクター。
(自分もファミコン版『女神転生』で知ったクチ)
“ゲイボルグ”という槍を自在に操るアイルランドの英雄です。

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千葉繁 in タイタンの戦い

clash of the titans

『タイタンの逆襲』(12)の劇場公開に合わせて放送された日曜洋画劇場の『タイタンの戦い』(10)、吹替え声優陣の顔ぶれが豪華でなかなか面白かった。

敬称略で申し訳ありませんが、ペルセウス=浪川”リディ少尉”大輔、ゼウス=大塚”ガトー少佐”明夫、ハデス=大塚”ヤザン”芳忠と主要キャストにガンダム系声優が揃っていてまず嬉しくなる。

ドラコ隊長=山路和弘、ソロン=菅生”カーディアス・ビスト”隆之、イクサス=藤原啓治、ケフェウス王=内海賢二、ペルセウスの育ての親スピローズ=麦人など、脇役キャラにも第一線の声優さんを起用している豪華さに感動。グライアイの魔女役に三ツ矢雄二って、これ絶対狙ってキャスティングしてるでしょ?と思った。

そして声優界のリーサル・ウェポン・千葉繁がアブない預言者プロコピオン役で登場して大コーフン。映画の終盤、クラーケンの前にアンドロメダ様を吊して

「ハァデェスゥよ!(←独特な抑揚)王妃をあなたの生け贄に捧げます!ウヘ、ウヒ、ウヒャーッハッハァァーー!!」

・・・とハイテンションなシャウトをカマしてくれました。アジ演説した時のメガネ(『うる星やつら』)とか、『北斗の拳』の次回予告ナレーションのノリ。ちょうどこの時間帯に一部Twitterでも盛り上がってたなー。
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