
8月9日と10日に東京国際フォーラムで開催された、
ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサートに行ってきました。
オーケストラのコンサートに行くのは久々だったのですが、
いやもう、大変素晴らしいショウでした。
「オーケストラのコンサートって、こんなにポップだったっけ?」と思ってしまうほど。
ロックのコンサートのような高揚感に包まれたステージだったように思います。
竜巻映画といえば『ツイスター』(96)を真っ先に思い出しますが、
「あれよりもっとデカい竜巻の映画を、いま流行りのPOVでやっちまおうぜ!」
…というノリで製作したと思われるディザスター・パニック映画、
『イントゥ・ザ・ストーム』(14)の内覧試写を7月某日に観てきました。
2D字幕版での鑑賞だったので、
3Dで観た時の映像の迫力がどのくらいかは分かりませんが、
音響効果は凄まじかった。
巨大竜巻がごごごごごごぉぉぉぉぉーーと唸りを上げる度に座席が揺れてました。
あれを体験するためだけにでも、映画館でこの映画を観る価値はあるかと。
ホームシアターでやったら音がデカくて近所迷惑になりますし、
ヘッドホン装着だと「椅子が揺れる」という体験は出来ませんので。
こういう映画はやはり3Dで観たいところですが、
吹き替え版でお笑い芸人を使ってるというのがちょっとね…。
脇役とはいえ、映画の前半は結構出番が多いキャラなんですよ。
「3D字幕版」の上映があることを切に願います。
購入から4年経ち、
ついにiPad初号機の動作があちこち怪しくなってきてしまいました。
そこでうちのレーベルも7月で7周年を迎えたというタイミングもあり、
思い切ってiPad Airに買い換えました。
iOSのバージョンも7に移行ということで、777のジャックポットです。
新機種に買い換えて最初にやってみたかったことは何かというと、
SiriとのトークでもiPadのカメラ機能でも何でもなく、
「Z+のアプリでジマーさんの音楽を聴く」ということでした。
還暦を過ぎた4人のオヤジが、
仲間の独身サヨナラパーティー(バチェラー・パーティー)で大騒ぎ!
…とまぁそれだけの内容なのに、
『ラストベガス』(13)が思った以上にいい映画で嬉しくなりました。
バチェラー・パーティーの話と言っても、
『ハングオーバー!』(09)ほど下品じゃないし、
主役が酸いも甘いも噛み分けたオヤジ4人組なので、
ハメを外しまくりつつも、ギリギリ一線は越えないところがいいなぁ、と。
たった数日の出来事しか描いていないのだけれども、
4人のオヤジたちの長年にわたる友情ドラマがいいんだなぁ、これが。
安易な回想シーンの挿入に頼らず、
いま現在の”オヤジ”たちに過去のエピソードを語らせる演出もいいですね。
弊社リリース作品『ケルティック・ロマンス』の売上報告などで、先日マイケル・ダナさんと少しやり取りする機会がありました。
ちょうど『トランセンデンス』(14)公開直前だったので、「『JM』(95)以来の本格的なSFスコアが聴けるので楽しみにしてます」…と言ったところ、「君にも、日本の映画ファンにも映画を気に入ってもらえるといいな。アメリカでは(興行成績が)イマイチだったんだけどね…」…と、ちょっと残念そうにしていたのが何だか気になっておりました。
で、公開第1週に『トランセンデンス』を観てきたのですが、予告編から想像した内容よりも地味な(淡々とした)展開の映画だったかな、とは思いました。
予告編だと「超能力を得たジョニー・デップが全知全能のパワーで人類に反旗を翻す!」…という物語なのかなと勝手に想像していたのですが、いざ本編を見てみたら、確かにデップがネットの世界から全知全能の力を駆使していろいろやってるんだけども、映画本編ではニューメキシコの荒れ地での騒動が描かれているだけという、スケールが大きいのか小さいのかよく分からない話ではありました。『インセプション』(10)のようなノリを期待すると肩すかしを食らうこと必至でしょう。
が、しかし。
この映画はSFスリラー大作ではなく、「夫を愛するあまり、科学者としてのモラルを逸脱してしまった妻と、肉体を失ってサイバー空間の意識体になってもなお、妻の夢を叶えようとする夫のラブストーリー」だったのだと解釈してみたら、自分でも意外なほど納得出来てしまいました。
製作総指揮がクリストファー・ノーランで、撮影監督がノーラン組のウォーリー・フィスターなら、音楽もハンス・ジマーかリモート・コントロール・プロダクションズ組アーティストの壮大なスコアで行くという選択肢もあったでしょう。それでもスコア作曲にミニマルな作風を持ち味とするマイケル・ダナが抜擢されたという事実は、この映画が最小単位での人間ドラマ(今回の場合は「夫と妻」)を描いた内容であることを暗に示しているのではないかと思うのです。
そんなわけで、サントラを購入してマイケルさんのスコアをじっくり聴いてみました。
TRANSCENDENCE (Original Motion Picture Soundtrack) – amazon music
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