DEVOスピリッツ炸裂! 『LEGO(R) ムービー』のマーク・マザーズボウの音楽がポップで最高!

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『LEGO(R) ムービー』(14)は見どころが多すぎて、
面白ポイントをひとつひとつ挙げていったらキリがないのですが、
自分としてはこの場を借りて是非音楽について書かせて頂きたい。

『LEGO ムービー』は音楽も最高です!!

オリジナル・スコアを手掛けたのはマーク・マザーズボウ。
懐かしのテクノポップ・バンド DEVO(ディーヴォ)のオリジナル・メンバーのひとりです。

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ペドロ・ブロンフマンのスコアはアリかナシか? リブート版『ロボコップ』の音楽

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何だかリブート版『ロボコップ』の音楽の評価が芳しくない。
大体レビューで共通しているのが、
「ベイジル・ポールドゥリスのあのテーマ曲がほとんど流れないとは何事か!?」ということ。
果たして本当にリブート版『ロボコップ』の音楽はダメなのか?
自分なりに検証してみようと思います。

オリジナル・スコアの作曲を手掛けたのは、
ジョゼ・パジーリャ監督の『エリート・スクワッド』2部作でコンビを組んだペドロ・ブロンフマン。
パジーリャ監督のお気に入り作曲家とはいえ、
英語圏では知名度の低いブロンフマンの起用にOKを出した製作サイドの心意気は素晴らしいと思います。
外国人監督をハリウッドに招聘したり、
インディーズ出身の新鋭監督に大作映画を撮らせると、
「お前さんにも贔屓の作曲家がいるかもしれんが、今回はこの作曲家を使いたまえ」
…とスタジオ側(もしくはプロデューサー側)から迫られるのがこの業界の通例なので。

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ジャック・ライアン・シリーズの完全版サウンドトラックをフルコンプの巻

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先日La-La Land Recordsから『トータル・フィアーズ』(02)の完全版サウンドトラック・アルバムがリリースになり、
これでジャック・ライアン・シリーズの長尺版サントラが全て揃いました。

Intradaからは『レッド・オクトーバーを追え!』(90)の完全盤(約70分)と、
『今そこにある危機』(94)の完全盤(Disc1:約53分、Disc2:約45分)。
La-La Land Recordsからは前述の『トータル・フィアーズ』(約78分)と、
『パトリオット・ゲーム』(92)の完全盤(Disc1:約46分、Disc2:約43分)がリリースになって、
これにシリーズ最新作『エージェント:ライアン』(14)のサントラを加えた全5タイトル。

厳密に言えば『エージェント:ライアン』のサントラは完全盤ではないけれども、
収録時間が約73分あるので、
ボリューム的に考えればほぼ完全盤みたいなもんです。
『レッド・オクトーバーを追え!』から『エージェント:ライアン』まで24年。
こうしてアルバムを並べてみると、なかなか壮観ですね。

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買ってよかった…! 『心の旅』のサントラ盤

regarding henry先日市内某所のブックオフに行ったところ、
映画『心の旅』(91)のサントラ盤が500円で売っていたので、
すみやかに購入してきました。

音楽はハンス・ジマーだし、
1991年の作品ということを考えると、
La-La Land Recordsあたりで完全盤が出そうな気もしたのですが、
まぁその確証もありませんし、
中古品ゆえ次回入荷の保証もないので、
これはもう買ってしまおうと(500円だし)。

結論から言えば、「買ってよかった!!」と思いました。
自分がジマー好きということを差し引いても、
これはすごくいいアルバムです。

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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のサントラを補完するための楽曲リスト

the wolf of wall street

「こんなスコセッシ映画を待ってたんだよぉぉぉ!! マーティ最高!!」
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)を観終わった後、
心の中で思わずこう叫びたくなったワタクシ。

巨匠の風格を携えた『ヒューゴの不思議な発明』(11)も名作かもしれないし、
『シャッター アイランド』(10)のような思わせぶりな怪奇映画もいいのかもしれない。
『ディパーテッド』(06)も嫌々撮った割には水準以上の出来だったし、
変わり者の富豪の人生を描ききった『アビエイター』(04)も優れた作品なのでしょう。

が、しかし。

やはり僕にとってマーティン・スコセッシは、
「『グッドフェローズ』(90)のスコセッシ」であり、
「『ミーン・ストリート』(73)のスコセッシ」であり、
「『カジノ』(95)のスコセッシ」なのです。
巨匠然とした格調高い作風よりも、
下町風情溢れるエネルギッシュで下品で暴力的で音楽鳴りっぱなし…という映画をつい期待してしまうのです。

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