『L.A.ギャングストーリー』の音楽

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というわけで前回の続き。
『L.A.ギャングストーリー』(12)の音楽についてでございます。

この作品、当初は音楽担当がカーター・バーウェルとアナウンスされていたのですが、最終的には『トランスフォーマー』シリーズでおなじみのリモート・コントロール(以下RC)所属アーティスト、スティーヴ・ジャブロンスキーがスコアを手掛けました。

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マイケル・ダナ名作選 / アトランティスのこころ (2001)

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『ケルティック・ロマンス』のアーティスト、マイケル・ダナ&ジェフ・ダナのフィルモグラフィーを振り返る不定期連載企画。ちょっとご無沙汰してました。

現在、スティーヴン・キングの新刊『ビッグ・ドライバー』を読んでいるところなので、今回はキング作品繋がりで『アトランティスのこころ』(01)をご紹介したいと思います。

この映画が公開された頃は、確か「『スタンド・バイ・ミー』(86)の二番煎じ」みたいな言い方をされて不当に評価が低かった記憶があります。確かに「少年時代の親友の死を知った主人公が、当時の事を回想する」という導入部は似てますが、だからと言ってその批評はあんまりではないかと。僕個人としては『スタンド・バイ・ミー』よりも好きな作品です。

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「愚者」の壁画に失笑。 低予算でデッカいテーマに挑んだホラー映画『キャビン』

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仙台でも『キャビン』(11)を劇場公開してくれたので観てきました。

「こいつはホラーの傑作だ!」という声もあれば、
「周りでいうほど大した映画じゃないぞ」という声もあって、
賛否半々という印象だったのですが、個人的には大当たり。
当方の期待以上に面白い映画でした。

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『ジャッキー・コーガン』のサントラ盤

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先日、花粉症で頭がボーッとなった状態でツイッターを眺めていたら、

「『ジャッキー・コーガン』のコンピレーション・アルバム発売決定!」
というようなツイートが流れてきて、

「へぇー、Lakeshore Recordsのサントラを国内盤としてリリースするレーベルさんが出て来たんだぁ」
…などとちょっと嬉しくなったのですが、完全に当方の早とちりでございました。

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今となってはレア盤の『スリー・キングス』オリジナル・サウンドトラック

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ここしばらく新作映画のブログネタが滞り気味ですが、
それには理由がございます。

理由1:花粉症が酷くて2時間以上スクリーンを観ているのがキビしい。
理由2:観たい映画に限って郊外のシネコンでしか上映していない。
理由3:観たい映画に限って仙台で上映してくれない。

観たい映画はたくさんあるのに(あったのに)、
結局理由2と3のせいで『PARKER/パーカー』(13)や、
『ジャンゴ/繋がれざる者』(12)、『野蛮なやつら/SAVEGES』(12)も観られませんでした。
理由2と3は地方都市の映画事情において永遠の課題ですね…。

そんなわけで今回もちょっと前の映画のネタです。
かつてはキレやすい問題児、今やアカデミー賞ノミネート監督に成長(?)した、
デヴィッド・O・ラッセル監督作『スリー・キングス』(99)のサントラのお話。
映画の内容より、ジョージ・クルーニーがラッセル監督と殴り合いの大ゲンカをした事で有名になってしまった作品ですね。

この作品、劇場公開時にちゃんとサントラ盤が発売されました。
しかし一般のレーベルからは発売されておらず、
「CDNOWのプレス盤とiTunesの配信版のみのリリース」
という特殊な流通形式での発売でした。

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