先週買ったサントラ盤いろいろ→『ブラック・クランズマン』『ドント・ウォーリー』『グローリーデイズ』『スケッチ・アーティスト』

先週は数日お休みを頂きまして、
ブライアン・フェリーの東京公演を観て参りました。

…と言っても、
前日に某映画のマスコミ試写会があったり、
会社訪問したりしたので、
お休みと言っても結局仕事の出張になったのですが。

で、仕事のリサーチも兼ねて、
東京から帰ってきたら今月もいろいろサントラ盤を買い込みました。

 

続きを読む 先週買ったサントラ盤いろいろ→『ブラック・クランズマン』『ドント・ウォーリー』『グローリーデイズ』『スケッチ・アーティスト』

トム・ホルケンボルフの音楽で「銃夢」の実写映画が観られるという幸せ――『アリータ:バトル・エンジェル』

花粉症で体調最悪な中、
先日『アリータ:バトル・エンジェル』(19)を観てきたのですが、
当方の想像以上によく出来ていて面白かったです。

ワタクシが『銃夢』の世界に触れるのは、
たぶんプレイステーションの『銃夢 ~火星の記憶~』以来。
久々に「パンツァークンスト」という言葉を聞いて懐かし嬉しくなりました。

今回の実写版の「パッチリおめめビジュアル」についても、
映画開始数分で全く気にならなくなりました。
…というか、「限りなく人間に近い造形のサイボーグ」ならあれで全く問題なしだろうと。
実写版アリータの愛おしさは、
止め絵のビジュアルでは十分伝わらないところがありますね。
実写で動いているガリィさん(=アリータ)を観て初めてあの魅力が分かるというか。

スコアの作曲はジャンキーXLことトム・ホルケンボルフ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)、
『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(18)、
『移動都市/モータル・エンジン』(19)など、
近年すっかり「戦う女性のアクション映画音楽といえばこの人」みたいな感じになってます。

続きを読む トム・ホルケンボルフの音楽で「銃夢」の実写映画が観られるという幸せ――『アリータ:バトル・エンジェル』

重すぎず、さりとて軽すぎず。セオドア・シャピロは『シンプル・フェイバー』のスコアをオシャレにキメる。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『シンプル・フェイバー』(18)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
音楽はベン・スティラーの『LIFE!/ライフ』(13)や、
伝記映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(15)で高い評価を受けたセオドア・シャピロ。
どちらかというとコメディ映画への登板が多い作曲家さんですね。
ちなみにワタクシ以前『トランボ』のサントラ盤にもライナーノーツを書かせて頂いたのですが。

■過去記事
ジャズ、ミニマリズム、エモーショナル…『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』の音楽を味わうの巻
https://www.marigold-mu.net/blog/archives/7875

 

本題に入る前に重要なことを書かせて頂きますが、
こちらのサントラはセオドア・シャピロの「スコア盤」なので、
劇中で使われたジャン・ポール・ケラーやフランソワーズ・アルディ、
セルジュ・ゲンズブール、ブリジット・バルドー、
フランス・ギャルなどの歌モノは入っておりませんのでご注意下さい。
アナログ盤でソングコンピレーション盤が出てるっぽいのですが、
日本のamazonではブツが見当たらないんですよね。。

閑話休題。

続きを読む 重すぎず、さりとて軽すぎず。セオドア・シャピロは『シンプル・フェイバー』のスコアをオシャレにキメる。

『ビール・ストリートの恋人たち』のニコラス・ブリテルの音楽は、ストリングスと管楽器で様々な愛の形を描く。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ビール・ストリートの恋人たち』(18)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
音楽は『ムーンライト』(16)でバリー・ジェンキンス監督と組んだニコラス・ブリテル。

映画のマスコミ試写が去年の12月中旬ぐらいにあって、
ライナーノーツ原稿の締め切りが年明けだったので、
ワタクシ年末年始にあらゆる資料を調べまくって、
ランブリングさんから頂いた音源を何度も聴いて、
(たぶん3, 4週間で70~80回くらいサントラを聴いたんじゃないかと思う)
正月休み返上で『ビール・ストリート』の音楽分析に取り組んだのでした。

普通、サントラの音源を何度も聴いているとお腹いっぱいになってくるものですが、
『ビール・ストリートの恋人たち』の音楽は全く飽きませんでした。
それどころか聴き終わったらまた最初から聴きたくなって、
つい再生ボタンを押してしまうほど。

なぜかというと、
どの楽曲もすごくメロディアスで思わず聴き惚れてしまうから。
そして聴けば聴くほど、音楽に込められたテーマが見えてくるから。

 

続きを読む 『ビール・ストリートの恋人たち』のニコラス・ブリテルの音楽は、ストリングスと管楽器で様々な愛の形を描く。

第91回アカデミー賞の作曲賞は誰が受賞するのか考えてみた。

先頃アカデミー賞のノミネート作品が発表になりましたが、
仕事柄いつも作曲賞に注目しているワタクシと致しましては、
今年の作曲賞はちょっと驚きのノミネート結果だったなぁと思いました。

ゴールデングローブ賞の作曲賞を受賞した『ファースト・マン』がアカデミー賞には選ばれなかったというまさかの事態。
今年は「ゴールデングローブを制した作曲家がアカデミー賞も制す」という法則が適用されないわけで、こいつぁちょっとした事件ですよ!(大袈裟)

ゴールデングローブ賞とアカデミー賞の作曲賞候補作を見比べてみるとこんな感じ。

76th Golden Globe Awards

『ファースト・マン』 ジャスティン・ハーウィッツ(受賞)
『ブラックパンサー』 ルドウィグ・ゴランソン
『犬ヶ島』 アレクサンドル・デスプラ
『メリー・ポピンズ リターンズ』 マーク・シャイマン
『クワイエット・プレイス』 マルコ・ベルトラミ

91st Academy Awards

『ブラックパンサー』 ルドウィグ・ゴランソン
『ブラック・クランズマン』 テレンス・ブランチャード
『ビール・ストリートの恋人たち』 ニコラス・ブリテル
『犬ヶ島』 アレクサンドル・デスプラ
『メリー・ポピンズ リターンズ』 マーク・シャイマン

『クワイエット・プレイス』と『ファースト・マン』が候補から外れて、
『ビール・ストリートの恋人たち』と『ブラック・クランズマン』が新たにINしてきたと。
「で、だれが作曲賞を受賞する?」という話ですよね。。

 

続きを読む 第91回アカデミー賞の作曲賞は誰が受賞するのか考えてみた。