17歳の肖像(An Education)

an education

この映画の原題は『An Education』。まぁ直訳すればズバリそのまま「教育」でしょうか。そのまま学校での”教育”を意味する一方、人生で挫折を味わったり辛い目に遭ったりする事もまた「学校では教えてくれない”教育”」なのですよ、というような事を描いた物語なんですが、何かそういうテーマがちと伝わりにくい邦題になってしまったなーという感じ。

『17歳のカルテ』(99)とか『17歳の処方箋』(02)とか『アイコ十六歳』(83)とか、日本人はこういう17歳とか16歳って年齢のタイトルに惹きつけられるものがあるんだろうか。「17歳の何たら」というタイトルが既に2つあるのが痛い。

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マイケル・ダナ傑作選/(500)日のサマー(09)

500 days of summer

遅ればせながら、『(500)日のサマー』(09)を見てきました。
先月はいいタイミングで東京出張がなかったので、
「こりゃDVDになるまで待つしかないか」と半ば諦めていたのですが、
いやー仙台の劇場でこの映画が観られるとは。
仙台も捨てたもんじゃないですね。

 

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THE HURT LOCKER

hurt locker

先週末に『ハート・ロッカー』(08)を観てきたのですが、いやー、噂に違わぬスゴイ映画だった。映画開始から終了まで、常に緊張感と不穏な空気を漂わせた究極の「神経衰弱映画」と言うべきか。見終わった後、ものすごく疲れました。ある意味、刺激的な映画体験だった言えるでしょう。

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シャーロック・ホームズ(音楽について)

Sherlock_Holmes

前回の続きで、本日は『シャーロック・ホームズ』の音楽について。

・・・とは言っても、サントラ盤のライナーノーツで結構あれやこれやと書いてしまったし、ここで同じ事を書いたら「じゃあ国内盤買わなくていいや」という事になりますので、ライナーノーツとは違う事を書いてみたいと思います。

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Dr.パルナサスの鏡

doctor parnassus

昨日は何かと話題の映画『Dr.パルナサスの鏡』(09)を観てきました。

個人的にテリー・ギリアムは作品によってイマイチ乗り切れないものも結構あるのですが
(『ローズ・イン・タイドランド』(05)は途中で挫折しました・・・)、今回はあのギラギラ・ゴチャ
ゴチャしたヴィジュアルも健在だったし、「鏡の向こうの世界」の享楽的かつ悪夢的なCGも
見応えがあったし、なかなか楽しめました。

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