悲しみ、憎しみ、そして虚無。 『手紙は憶えている』の音楽が描くもの(マイケル・ダナ名作選)

remember

先週、『手紙は憶えている』(15)を観てきました。
何というか…「すごいものを観てしまったな」というのが率直な感想です。

日本版の映画の公式サイトやチラシで「ラスト5分の衝撃」という”余計なお世話”な煽り文句が躍っておりますが、
この映画の場合「あんた この復讐をどう思う」というテーマがあまりにも強烈すぎて、
オチが読めたとか読めないとか正直どうでもよくなります。
アトム・エゴヤン監督と言えば、
「この世には 決して癒えない 傷もある」というテーマを描き続ける映像作家でありますが、
今回の『手紙は憶えている』は他人の脚本にもかかわらず、
物語を完全に自分の色に染め上げておりましたね…。

さてこの映画、
何を書いてもネタバレになりそうなので、
ストーリー分析とか感想は割愛。
ここではいきなり音楽について書かせて頂きます。

 

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『高慢と偏見とゾンビ』は音楽も真面目に作っているから面白いの巻

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先日チネ・ラヴィータで『高慢と偏見とゾンビ』(15)を観てきました。
ワタクシ学生時代に英文学をかじっておりましたし、
『プライドと偏見』(05)も鑑賞済みでしたが、
今回の『高慢と偏見とゾンビ』は思った以上に真面目に”高慢と偏見”してました。

この映画、英文学のパロディ作品だからと言って、
殺陣のシーンやエンドクレジットで歌モノを流してみたり、
シンセやエレキギターを使った音楽をガンガン流さなかったのが好印象でした。
大真面目に「高慢と偏見」のドラマをやっているからこそ、
“ゾンビ”という異色のキーワードが出てくるのが可笑しいわけで。

で、その文芸作品meetsゴシックホラー的な趣のある音楽を書いてるのが、
フェルナンド・ベラスケスというスペイン出身の若手作曲家なのでした。

 

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クレイグ・アームストロングの音楽が好きなので、『スノーデン』のサントラは2種類買いましたの巻

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以前『世界一キライなあなたに』(16)のブログネタの時も書きましたが、
ワタクシは90年代後半からクレイグ・アームストロングの音楽を追ってきた自称「アームストロンガー」なので、
当然のように彼の新作『スノーデン』(16)のサントラも購入しました。
しかも2種類。

ひとつはアームストロングとアダム・ピータースのスコアを収録した、青いジャケットの通常盤。
もうひとつはアームストロングのスコアだけを収録した、配信オンリーのオーケストラル・スコア・アルバム。
こちらのジャケットは茶色。
CDじゃないから”盤”という字は使えませんのでスコア・アルバムと表記させて頂きます。

 

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先週買ったサントラ盤/『ディック・トレイシー』2枚組デラックス盤(Intrada Special Collection)

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ダニー・エルフマンのファン、
通称”エルフマニア”垂涎のアイテム、
『ディック・トレイシー』(90)の2枚組デラックス盤を購入しました。

2枚組、かつ限定盤ということで、
タワレコ価格で約5,000円と結構お値段高めなアルバムでしたが、
この日のために温存していた割引クーポンを使って4,000円台で購入。
まあIntradaの直販で買っても送料で1,000円近くかかると思うので、
納得の値段で買えたと思います。

 

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ダニー・エルフマンもオススメの『ガール・オン・ザ・トレイン』サントラ盤を聴いてみたの巻

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先日、予約注文していた『ガール・オン・ザ・トレイン』(16)のサントラ盤が届きました。
当初は「ティム・バートン&ダニー・エルフマンのハロウィーン・コンサート」までに入手して、
バックステージでダニーさんとお会いした時に、
「ダニーさぁぁぁん、新譜もバッチリ買いましたよぉぉぉ」…と言いたかったのですが、
発売日が当初の予定よりちょっと延びてしまったようで、
ワタクシの考えていたような話は切り出せませんでした。

しかし『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(15)のサントラ盤にサインを頂いている時、
「『ガール・オン・ザ・トレイン』のサントラ盤、予約注文しましたよ!」とお伝えしたら、
「おおそうか、『ガール・オン・ザ・トレイン』はいいぞ!」と言っていたので、
俄然サントラ盤を聴くのが楽しみになってきたわけです。

詳細は過去のこちらのブログにて↓
我が人生最高のハロウィーンかも…?今年もダニー・エルフマンと会ってきましたの巻

 

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