X-MEN:ファースト・ジェネレーション

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MOVIX仙台が営業再開したので、待ちに待った『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)を観てきた。

これがまた当方の期待以上に素晴らしい作品。
空疎な大作になってしまった『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06)の悪夢を吹き飛ばす、見事な前章映画でした。
「シリーズ最高傑作」の売り文句はダテじゃない。

本作では「チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)はいかにして出会い、そして袂を分かつ事になったか」が詳細に描かれるわけですが、これがまた泣ける。パ
ラボラアンテナのシーンで不覚にも目頭が熱くなった次第です。
2人が互いを理解するには、あまりにも育った環境が違いすぎた。
マイケル・ファスベンダーの翳りのある表情が、
エリックの背負った深い哀しみに真実味を持たせてくれていてつい感情移入してしまう。

豪華キャスト(=ミュータント)を出し過ぎて中身が薄っぺらくなった3作目と違い、
今回はキャストも「あまり自己主張の強くない演技派」が揃っていて、
なおかつミュータントの数もムダがなくて非常にいい感じ。
ミュータント・チームが(いい意味で)地味目の顔ぶれなので、
悪役セバスチャン・ショウを憎々しく演じるケヴィン・ベーコンの存在も俄然映えてくる。
1960年代風セレブファッションもキマってます。
エマ・フロスト役のジャニュアリー・ジョーンズも、
よくこれだけイメージにピッタリな女優を見つけたもんだと感心しました。
薄幸そうなローズ・バーンもグッと来る(お色気サービスカットもあり)。

その他、パンフに載っていない気になるキャストの顔ぶれはこんな感じ。

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メル・ギブソンが泥沼状態な件について

lethal weapon

ここで多くは語りませぬが、メル・ギブソンの元恋人への暴言&DV疑惑が
ドロ沼化の様相を呈しております。

人間ってのは不思議なもんで、昔ワルだった人が歳を取って丸くなるという
ケースがある一方、若い頃の欠点が歳を取るにつれて悪化してくるケースが
あったりします。ギブソンの場合は明らかに後者。

若い頃の彼はオフザケが過ぎたり、言動が荒っぽくてもそこが彼の魅力であり、
「やんちゃな人」で済んだのですが、先頃の飲酒運転&反ユダヤ的暴言など、
どうも歳を取ってからは「冗談じゃ済まされませんぜ」的な言動が目につくように
なってきた印象があります。せっかくいい役者なのに勿体ない事してるなー、
と思う。

この調子じゃ『Edge of Darkness』(10:TVシリーズ『刑事ロニー・クレイブン』の
映画化作品)は日本公開見送りかも。ギブソンが迫真の演技をしているらしいので、
是非とも見てみたいのですが。

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