Are you serious, bro?

zack ryder

最近のWWE、ザック・ライダーが復調気配らしい。

ライダーと言えば、4,5年前くらいにカート・ホーキンスと兄弟タッグチーム「メジャー・ブラザーズ(ブライアン・メジャー&ブレット・メジャー名義)」でECWにデビューして、SD移籍後にヒールキャラだったエッジの舎弟になって(この時、2人とも外見をエッジそっくりにした)タッグ王座を獲得したあたりが一番輝いていた頃だった記憶があります。エッジと絡んでたのでそこそこプッシュされてたし。

で、確かライダーのECW移籍でタッグを解消してから現在のキャラ(いわゆる「チャラ男」風)になったと思いますが、「ブランド移籍でタッグ解消→扱いが悪くなってポシャる」というWWE中堅スーパースターが陥りやすい悪循環にハマってジョバー三昧。決めゼリフの”Woo, Woo, Woo, You know it”も一部のコアなファンにしか流行らなかったような・・・。正直、そろそろライダーもクビかしらと思ってました。

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陰謀の代償 / The Son of No One

the son of no one

チャニング・テイタム主演、アル・パチーノ、レイ・リオッタ共演の映画『陰謀の代償 N.Y. コンフィデンシャル』(10)をDVDにて鑑賞。9.11のテロ事件後のNY市警の腐敗を描いたシリアスドラマです。

物語の舞台は2002年のニューヨーク。クィーンズ地区の警察署に配属されたジョナサン(テイタム)は、少年時代にやむにやまれぬ事情で2件の殺人を犯し、父親の元同僚のスタンフォード刑事(パチーノ)がその事件をもみ消したという過去があった。あれから16年、ごく限られた人間しか知らないはずのこの事件を何者かが告発して、ジョナサンを脅迫しようとする。果たして密告者は誰なのか。そして闇に葬ったはずの事件を告発しようとする犯人の真意は何なのか…。

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Laughing Down Crying

laughing down crying

先日リリースになったダリル・ホールの最新ソロアルバム。
これがめっぽう素晴らしい出来。

『Can’t Stop Dreaming』から実に15年振りのソロアルバムという事で、どういうサウンドになるのか実際に聞いてみるまで全く見当がつきませんでした。

『Sacred Songs』みたいなトンがった内容にはならないだろうけど、だからといって『Three Hearts In The Happy Ending Machine』みたいな80sロックの線も考えにくい。やっぱり『Soul Alone』や『Can’t Stop Dreaming』のようなソウル/R&B路線に行くのだろうか? あるいはH&Oの『Change of Season』のようなフォーキーな路線で行くのかしらん、と考えること数ヶ月。

で、実際に聞いてみたら想像以上にポップなロック・アルバムに仕上がっていて本気で感動しました。「ダリルさん、若返りましたか?」というくらいヴォーカルとサウンドが瑞々しい。Live From Daryl’s Houseで若い世代のミュージシャンと共演している経験が、サウンドにも着実にフィードバックされている感じ。いずれの楽曲もギターサウンドを前面に出した作りで、H&Oのどのアルバムに最も近い音か?と言われたら、意外と『Marigold Sky』に近い印象を受けます。

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The Adjustment Bureau

the adjustment bureau

先日『アジャストメント』(11)のDVDを借りて観たのですが、何か予告編から受けた印象と映画本編の内容が全然違ってた気がする。

予告編は劇中の映像をうまく編集してSFアクションみたいな内容に見せてますが、実際は何だかユルい雰囲気の映画だった。

ハット・スクワッド風の「調整局員」が、世界の秩序を保つために人間の未来を秘密裏に「調整」する・・・というあらすじを聞いた時には、僕の好きな映画『ダークシティ』(98)みたいなSFスリラー的な話なんだろうなーと思ったのですが、どっちかというとSFラブストーリーですねぇ、これは。

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ワイルド・スピードMEGA MAX(音楽について)

fast five_score

『ワイルド・スピードMEGA MAX』(11)の音楽を手掛けたのは、ジャスティン・リン監督の”ダチ”とでも言うべき作曲家のブライアン・タイラー。このシリーズには『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(06)、『ワイルド・スピードMAX』(09)に続いての登板。

例によってスケール感のあるオーケストラにロック楽器(ギターとかドラム)をミックスしたド派手なスコアを聞かせてくれているのですが、今回はブラジル音楽の要素を大胆に導入しているのがポイント。ドラムスとパーカッションを聞かせたノリのいいサウンドがなかなか新鮮。

打楽器をふんだんに使ったスコア、というと真っ先に思い出されるのがジョン・パウエルではないかと思うのですが、ノリ的には彼の『ナイト&デイ』(10)とか『ミニミニ大作戦』(03)あたりの音楽に近い。本作のタイラーの場合、それに加えてロック、ヒップホップ、エレクトロニカなどの音楽もガンガン取り入れてます。「ロック感覚で聴けるオリジナル・スコア」という感じで、一見さんにも敷居の低いスコア・アルバムに仕上がってます。映画を見たら、「ああ、そういやあの場面の曲ノリノリだったなー」みたいな感じで、スコア盤が欲しくなるようなサウンドではないかと思います。

私事で恐縮ですが、今年の夏はライナー原稿を書き終えてからもこのサントラを聴きまくりました。何度聴いても飽きないんだ、これが。

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