最近買ったサントラ盤(『スリーピー・ホロウ』4枚組エクスパンデッド盤/『背徳の囁き』)

『スリーピー・ホロウ』4枚組エクスパンデッド版サウンドトラック(TOWER RECORDS)

先頃『スリーピー・ホロウ』(99)のCD4枚組長尺盤と『背徳の囁き』(90)のサントラ盤を買いました。前者はIntrada、後者はLa-La Land Recordsからのリリース。

『スリーピー・ホロウ』は劇場公開当時発売になったサントラ(通常盤)も収録時間が68分くらいあって、音楽の分量が多い映画という印象はありましたが、エクスパンデッド盤がCD4枚組になるとは思わなかった。

気になるディスクの内訳はと申しますと、
Disc 1に通常盤の内容をまるまる収録(68分)。
Disc 2に実際に映画で使用されたバージョンのスコアを収録(74分)。
Disc 3にDisc 2に収まりきらなかったスコアの残りと別バージョンのスコア(51分)。
Disc 4に別バージョンのスコアの残り全部(66分)。

…という内容でして、合計の収録時間が4時間近くの大ボリュームです。


『スリーピー・ホロウ』はバートン×エルフマンのタッグ作品の中でも個人的にかなり好きな作品で、エルフマンの来日公演でご本人にお会い出来た時も、このサントラにサインを頂いたくらいです。
当時、映画雑誌かなにかで「音楽が大げさ」とか批評されてた記憶がありますが、この映画はハマー・フィルム・プロダクションのスタイルを意識して作られているから、音楽もあの時代の雰囲気に寄せた結果このようなスコアになったわけで、そういう意味では狙い通りのサウンドに仕上がっているのだとワタクシは考えています。
長尺盤を手に入れたので、サイン入りサントラ盤のほうは保存版として大事に保管したいと思います。

そしてもうひとつの『背徳の囁き』。
ワタクシは監督だけでなく自分で音楽も担当してしまうマイク・フィギスという映像作家が結構好きで、『リービング・ラスベガス』(95)や『ワン・ナイト・スタンド』(97)、『タイムコード』(00)、『HOTEL』(01)など結構いろいろサントラを持っていたりします。
『背徳の囁き』のスコアはフィギスの作品集「Figgis on Figgis」にスコアが6曲収録されていましたが、完全な形でスコアアルバムが発売になるのは今回が初めてのはず。

『リービング・ラスベガス』や『ワン・ナイト・スタンド』の一部のスコアがそうだったように、『背徳の囁き』のスコアはメロディよりもテクスチャで聴かせるタイプですね。
持続音を多用した実験的なスコアも多め。
主人公がラテン系(アンディ・ガルシア)ということで、ホルヘ・ストランツのフラメンコ・ギターとルイス・コンテのパーカッションを前面に出したサウンドが特徴。

『ストーミー・マンデイ』(88)の時はフィギスが単独でスコア作曲を手掛けていたけれども、今回はメジャースタジオ映画ということで「スコア作曲が君でもいいけど実績のある人と共同でやってくれ」的な話になって、当時『ヤングガン』(88)の音楽で注目されたアンソニー・マリネリとブライアン・バンクスが参加したようです(ブックレットの英文ライナーノーツ記載の情報)。
マリネリとバンクスはスコアの共同作曲とシンクラヴィアの演奏とプログラミングを担当。トランペッターでもあるフィギスは、今回ピアノとチェレスタの演奏を担当しています。

『背徳の囁き』も含めて、1990年代の刑事ドラマって面白い作品が結構あるんですよね…。近年、こういうタイプの映画は劇場公開されずに即Netflixなどで配信行きになるのが非常に寂しい。アメコミ映画の台頭で映画界も変わってしまったなぁと思う今日この頃です。

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