朗読劇『ケルティック・ロマンス』に関するあれこれ/なぜ「朗読劇」になったのか?

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先日ブログでお知らせした通り、3/16(土)に坐カフェさんでアルバム『ケルティック・ロマンス』を使った朗読劇を上演する事になったわけですが、どういう流れでこのイベントを行うに至ったか、というような事を短期集中的にブログでざざーっと書いていこうと思います。イベントの概要とか趣旨のようなものも感じ取って頂けるかなーと思うので。

今回は「なぜ”朗読劇”になったんだ?」という話を長々と。

前回のブログで「ページの都合上、アルバム楽曲のモチーフになった小説『リーアディンとクーラザーの伝説』を載せられなかった」というような事を書きましたが、それならばどういう形でこの物語を紹介していこうかと考えました。

まー理想としては映像化(ドラマ・アニメ等)なのですが、そんな予算もコネもない。それじゃあ舞台劇化はどうかというと、何しろ9世紀のアイルランドのお話なので、セットや小道具や衣装を準備したら、これもまたお金がかかって仕方がない(映画『ドッグヴィル』(03)みたいな手法ならアリかも)。結果、「朗読」という形が一番いいだろうという結論に至ったわけです。これなら肝心の「音楽」にも耳を傾けてもらえるし。

もっとも、この「朗読」という発想はアルバム製作の段階から頭の片隅にあったものでもありました。オリジナルの『ケルティック・ロマンス』の2年前に、姉妹編とも呼べるアルバム『A Celtic Tale / The Legend of Deirdre』がHearts of Spaceというレーベルから発売になっていたのですが、この作品が「普通の音楽アルバム」と「物語のナレーション入り朗読アルバム」の2種類の形態でリリースになっていたのです。

だいぶ前からこの事を知っていたので、「この物語は朗読という表現形態もアリなんだな」というような事は考えておりました。実際に企画するかはどうかは別として。

ただ「朗読アルバム」を作るとなると、「ナレーションが邪魔」「音楽だけ聴かせてくれ」というリスナーの声が上がってくる事は必至なので、『A Celtic Tale』のようなリリース形態には出来ないな、と。やはり朗読は「生(ライブ)」で聞いて頂きたい。幸い、仙台は『杜の都の演劇祭』というイベントを定期的に上演していて、朗読劇にも親しみがあるし、まぁこの線でイケるのではないかと。

既に『ケルティック・ロマンス』を持っている人には「あ、この音楽は物語のこういう場面で流れるのねー」という感じで楽しんで頂けると思うし、まだアルバムを買っていない人は、バックで流れている音楽が気に入ったらそのまま会場の物販で買って頂くといいかなーと思うし。

朗読劇というと、シナリオが室内劇だったり限定空間ものだったりしますが、今回の『ケルティック・ロマンス/リーアディンとクーラザーの伝説』は、9世紀アイルランドを北へ東へ歩き回り、合戦あり、悲恋あり、神とは何ぞやという問いかけあり、とファンタジー小説もかくやという壮大な内容になっております。

果たしてこの壮大な世界観を朗読で表現出来るのか?という事になるわけですが、朗読を担当する出演者についてはまた次回書きたいと思います。

イベントのお席のご予約は弊社webサイトの「CONTACT」から。
https://www.marigold-mu.net/
よろしくお願いしますー。

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