『パーソン・オブ・インタレスト』のサントラ盤、日本版は2枚組仕様でお買い得です!の巻

person of interest

昨年の暮れにランブリング・レコーズさんから、
「『パーソン・オブ・インタレスト』のサントラ盤ライナーノーツを書いてみませんか?」
…とお声がけ頂きまして、
仕事の依頼を頂いてからドラマをシーズン2までイッキ観したのですが、
いやーすっごい面白いじゃないですかこのドラマ!

「何で今までこんな面白いドラマをスルーしてたんだよ自分!」と思ったと同時に、
このドラマの面白さに気づかせてくれたランブリングさんに大変感謝した次第です。

『パーソン・オブ・インタレスト』の何がそんなに面白いのかについては、
まぁ何か別の機会に詳しく書かせて頂くとして(ひとことで言えばこのドラマはセリフが面白いです)、
今回はサントラ盤のお話です。
製品のライナーノーツで書ききれなかったこともいくつかあるので、
その補足も兼ねてということで。

『パーソン・オブ・インタレスト』の音楽担当はラミン・ジャワディ。
『プリズン・ブレイク』(05~09)や『ゲーム・オブ・スローンズ』(11~)、
『アイアンマン』(08)、『パシフィック・リム』(13)など、
映画にTVに大活躍の売れっ子作曲家ですね。
リモート・コントロール・プロダクションズで現在最も勢いのあるアーティストかと。

既にUS盤でシーズン1とシーズン2のサントラ盤が発売になっているので、
日本ではそれを1つにまとめてCD2枚組でリリースしましょう!ということになったのですが、
ランブリングさんのこのご判断は実に素晴らしいなーと思った次第です。

…というのも、シーズン1と2のサントラにはそれぞれ収録曲に特徴がありまして、

■シーズン1
1. J・J・エイブラムス作曲のオープニング・タイトル曲を収録。
2. パイロット版(第1話)からの選曲多め。
3. ドラマの中でよく使い回される曲(リース無双のシーンなど)を収録。
4. アルバムのプレイタイムが46分強とやや短め。
5. リース君とフィンチさんのテーマ曲の原型を収録。

■シーズン2
1. オープニング・タイトル曲は未収録。
2. シーズン2全22話の中からバランスよく選曲。
3. 各エピソードの名場面・ゲストキャラのドラマを彩った曲をいくつか収録。
4. アルバムのプレイタイムが58分強とやや多め。
5. リース君とフィンチさんのテーマのヴァリエーションが楽しめる曲構成。

…という感じになっているのです。

ドラマを気に入ったら、まずシーズン1のサントラを買うことになるわけですが、
『パーソン・オブ・インタレスト』の世界にハマればハマるほど、
「あの場面のあの曲をもっと聴きたいぃぃぃ」ということになってきて、
結局シーズン2のサントラも買ってしまうわけです(ワタクシみたいに)。
となると1枚2,200円くらいのアルバム×2枚で約4,400円の出費になる計算ですが、
それならこの2枚組アルバムを2,800円+消費税で買った方が断然お得という計算になります。
まぁシーズン1のサントラを買ったら、基本的に2も買っちゃうでしょうからねぇ。

 

そして音楽的な楽しみ方や味わい方という点でも、
この形態のリリースだとシーズン1のサントラで登場したリース君とフィンチのテーマが、
シーズン2でどんな風に形を変えて演奏されているのかすぐに確認できるので、
曲を聴いて「あ、こんなところにリース君のテーマのメロディーが!」とか、
「フィンチさんのテーマがここにもあそこにも!」と分かってすごく面白いのであります。

ちなみに先日ランブリングさんの製作担当の方とお会いしたのですが、
「『パーソン・オブ・インタレスト』いいサントラですよね!」
「シーズン2の音楽がすごくよくないですか?」
…と絶賛しておりました。

そうなんです。
シーズン2の音楽はすごくよく出来ているんです!

しかしながら、シーズン2のサントラを単体で聴いただけでは、
その「作りの巧さ」がちょっと伝わりにくいのではないかと。
シーズン1とシーズン2の音楽をまとめて一気に聴くことで、
スコアの中に組み込まれた様々なライトモチーフをパズルのように読み解いていく、
「音楽を探究する面白さ」が味わえるんです。
この「読み解き」の面白さは、是非ドラマのファンの皆さんに味わって頂きたいですねー。
ジャワディさん、いい仕事をされてます。

ワタクシ多分このサントラをかれこれ100回以上聴いていると思うのですが、
未だに飽きません。毎週のように聴いております。
最近のお気に入りはシーズン2第18話「大勝負」のスコアですね。
サントラ盤で言えばDisc 2の13曲目と19曲目。
カジノが舞台のエピソードなので、
音楽も[13]ではベースとドラムス、ハモンドオルガンのグルーヴ感を強調し、
[19]ではダンサブルなテクノビートを効果的に使っていて、
『オーシャンズ11』(01)のデヴィッド・ホルムズ風のサウンドになっているのがニクいです。

 

ちなみに今回の日本盤ライナーノーツですが、
『プリズン・ブレイク』シーズン3&4以来久々にジャワディさんにコンタクトを取ってみたら、
多忙にも関わらずインタビューのために時間を割いてくれたので、
『パーソン・オブ・インタレスト』の音楽についてご本人からも語ってもらってます。

US盤はシーズン1も2もジョナサン・ノーランと番組プロデューサーのコメントが載っていたのですが、
全訳したらどうやっても日本盤ブックレットの紙面に収まらない文字数になりそうだったので、
情報として有益と思われる部分だけ要約して使わせて頂きました。
その代わり日本盤だけの付加価値的なものとして、
ラミン・ジャワディさん本人による音楽解説コメントが載っている感じです。

そのジャワディさんも、
「日本では2枚組で出すの?発売楽しみだなぁー」と言っていたので、
今頃は日本盤を手に取って中身をいろいろ確認しているところでしょう。
先日インタビューのお礼も兼ねて、『アイアンマン』のリマスター盤と一緒に製品をお送りしたので。

…というわけで『パーソン・オブ・インタレスト』の2枚組サントラ盤、
ドラマのファンの方には是非お買い求め頂きたいと思います。
リース君とフィンチさんが今まで以上に愛おしくなることうけあいです。
(ちなみにワタクシはファスコが面白くて結構好きです)

『パーソン・オブ・インタレスト』シーズン1&2 オリジナル・サウンドトラック
音楽:ラミン・ジャワディ
レーベル:Rambling Records
品番:RBCP-2875
発売日:2015/01/28
価格:2,800円(+税)

 

Mychael Danna & Jeff Danna『A Celtic Romance』好評発売中!
レーベルショップ
iTunes A Celtic Romance: The Legend of Liadain and Curithir - Mychael   Danna & Jeff Danna