『フライト・ゲーム』はジョン・オットマンのスタイリッシュなスコアが聴き応えあり。

nonstop

というわけで、今回は映画『フライト・ゲーム』(14)の音楽の話。
オリジナル・スコアの作曲はジョン・オットマン。
本作のジャウマ・コレット=セラ監督とは今回が4回目の顔合わせ。
『蝋人形の館』(05)、『エスター』(09)、『アンノウン』(11)、そして本作で4回。
前作『アンノウン』もリーアム・ニーソンが主演だったから、バンドの再結成みたいな趣がありますね。

ジョン・オットマンは多作で売れっ子の作曲家だと思うし、『X-MEN:フューチャー&パスト』(14)や『ワルキューレ』(08)のような大作も手掛けているのに、何だかサントラ・ファンからの評価が不当に低い気がします。
何でかなと常々思っていたのですが、恐らくオットマンがちょっとクセのある音楽を書くせいかもしれません。

続きを読む

真犯人は誰だ?『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」(その3)

nonstop15
これは登場人物…ではなく監督のジャウマ・コレット=セラ。

一体いつまで同じネタやってんだ、と言われそうですが、
今回も『フライト・ゲーム』(14)の登場人物紹介です。
パンフでも紹介しきれていないであろう情報までしっかりフォロー!というのが、
自分がサントラの仕事を担当した映画の紹介のときのモットーですので、はい。

続きを読む

真犯人は誰だ?『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」(その2)

『フライト・ゲーム』はテキストメッセージの出し方がなかなか面白い。
『フライト・ゲーム』はテキストメッセージの出し方がなかなか面白い。

9月6日から劇場公開の密室サスペンス『フライト・ゲーム』(14)。

前回書き忘れましたが、
この映画は文字情報の出し方が結構洒落ていまして、
リーアム・ニーソン扮する航空保安官のビル・マークスと、
姿なき脅迫犯との携帯端末を通したメッセージのやり取りが、
画面にポワッとテキストウィンドウが浮かんで表示されるんですね。
これがなかなかスタイリッシュで、
「あー、SNS全盛時代のサスペンス映画だなー」と思いました。
日常的にLINEとかやってる人には馴染みのある画作りになっているのではないかと。

とまぁちょっとばかり話が逸れましたが、
今回も前回に引き続き、『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」をご紹介します。

続きを読む

真犯人は誰だ?『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」(その1)

nonstop01

指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、
20分ごとに機内の誰かを殺す

…そんな脅迫メッセージを受け取ってしまった不運な航空保安官、
ビル・マークス(リーアム・ニーソン)の奮闘を描いた密室サスペンス『フライト・ゲーム』(14)。

ワタクシ、サントラ盤の仕事でこの映画の内覧試写に行ってきたのですが、
いやーこれがめっぽう面白かった。
バッファロー・ニュースなる媒体の、
「バカみたいに面白い。」
…という絶賛コメントはある意味「言い得て妙」ではないかと。

続きを読む

ブライアン・タイラーのスコアが竜巻の如く吹き荒れる!『イントゥ・ザ・ストーム』の音楽

into the storm

本日より劇場公開が始まったPOVディザスター映画『イントゥ・ザ・ストーム』(13)。
今回はブライアン・タイラーの音楽についてのお話です。

監督が『ファイナル・デッドブリッジ』(11)のスティーブン・クォーレで、
竜巻が吹き荒れるパニックアクション映画となれば、
これはもう音楽担当が「鳴らし屋」の異名を取るタイラーでも何ら不思議はないのですが、
POVを謳い文句にしている映画にオリジナル・スコアがついたという点が、
個人的には大変興味深いなーと思った次第です。

続きを読む