BANGER!!!で書いた『アイス・ロード』音楽紹介コラムの補足的なお話

先日、BANGER!!!で映画『アイス・ロード』(21)の音楽紹介コラムを書きました。

トラック野郎リーアム・ニーソン出陣!『アイス・ロード』 長距離ドライバーの矜恃をカントリー音楽と熱い劇伴で描く
https://www.banger.jp/movie/67677/ #BANGER

書くべきことはほぼ書けたかなとは思うのですが、製品情報などについてもう少し補足しておいたほうがいい気がしたので、当方のブログにて書かせて頂きます。

BANGER!!!のコラムの中でも書いたとおり、こちらの映画のサントラは「ソングコンピアルバム」と「スコアアルバム」の2種類がリリースされています。

まずコンピアルバムですが、映画本編で使われた曲が6曲と、映画で未使用の発売元レーベルの”推し”アーティストの曲が6曲という、いわゆる”Music from and inspired by”のアルバムとなっています。
で、ダウンロード版は12曲なのですが、CDアルバムだと1曲少ない11曲になっています。

とはいえ映画で未使用の曲が1曲入っていないだけなので、amazonでアルバムを購入するならば、DL版より値段が安いCDで買ったほうがお買い得ではないかと思います

ちなみに「映画本編で使われた曲が6曲」と書きましたが、ゲイリー・レボックスの「We Got Fight」と、アリソン・ムーラー&マーク・コリーの「All Coming Down」はエンドクレジットで流れるので、劇中で流れる歌曲は4曲ということになります。

そしてお次はスコアアルバム。
音楽担当のマックス・アルジは『クロール 凶暴領域』(19)の人ですね。
リモート・コントロール・プロダクションズで修行した作曲家さんですが、最近になってRCPから独立したっぽいです。


今回は『クロール』の時のようにローン・バルフが音楽プロデューサーとして名を連ねていないのも、そういうことなのではないかなと。

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最近買ったサントラ盤(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『ラブ&モンスターズ』)

現在、仕事で優先的に聴かなければならない音源が複数ありまして、ほかのサントラを聴く時間が作れない状況が続いています。

しかしながら在庫があるうちに買っておかないと、あとになって欲しくなっても品切れというケースが多々ありますので、ひとまず買うだけは買いました。

まだ1回しか聴いていなかったり、
仕事場に積み状態のままだったりしますが、
とりあえず最近買ったサントラ盤はこんな感じです。

■その1:『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)

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BANGER!!!コラムの補足/『フリードキン・アンカット』を見て分かってきたフリードキン監督の為人(ひととなり)

フリードキン・アンカット(Amazonプライムビデオ)

先日、BANGER!!!でウィリアム・フリードキン監督作品の音楽についてコラムを書きました。

鬼才、それとも奇人? 孤高の映画監督ウィリアム・フリードキンの音楽世界を『恐怖の報酬』ほか代表作から振り返る
https://www.banger.jp/movie/65959/

今月のBANGER!!!でなにを書こうかなと思っていたのですが、ムービープラスで『恐怖の報酬 【オリジナル完全版】』(77)とドキュメンタリー『フリードキン・アンカット』(18)の放送があるし、自分もフリードキン監督作のサントラを8種類くらい持っていたので、せっかくだからこの機会に音楽についてなにか書くかと思った次第です。

大体のことはBANGER!!!で書いたのですが、字数の都合や話の趣旨から逸れるので書けなかったネタがいくつかあったので、当方のブログで少し補足させて頂きます。

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『スケアリーストーリーズ 怖い本』BANGER!!!コラムの補足(マルコ・ベルトラミ独占インタビューこぼれ話…のようなもの)

先日、BANGER!!!で『スケアリーストーリーズ 怖い本』(19)の音楽コラムを書きました。

デル・トロら巨匠を支える作曲家 マルコ・ベルトラミ独占インタビュー!
怪物を音楽的に描き分けた『スケアリーストーリーズ 怖い本』
https://www.banger.jp/movie/64872/

音楽コラムというか、音楽担当のマルコ(・ベルトラミ)さんへのインタビュー記事ですね。『キング・オブ・エジプト』(16)以来、久々にマルコさんにインタビュー出来て楽しかったです。

インタビューこそ久々になってしまいましたが、マルコさんとはちょくちょくコンタクトを取っていて、彼が『フリーソロ』(18)でエミー賞の音楽賞を受賞した時とか、LAで山火事が猛威を振るった時とか、パンデミックの時のとか、お互いの近況報告も兼ねて時々やり取りしてました。

今回の場合、先方に連絡を取ったのが日本でオリ・パラを開催して新型コロナの感染者数が爆上がりしていた頃でした。
マルコさんが「君のところは大丈夫なの?」と仰るので、「感染者数が爆上がりして大変なので、出掛けなきゃいけないときは『クワイエット・プレイス』(18)のアボット一家みたいにものすごく気をつけて外を歩いてます」と答えたら、「ああ、なるほどねぇ(笑)。でもその気持ち分かるよ」と言ってくれました。そういう流れの中で、今回のインタビューが実現したというわけです。

『スケアリーストーリーズ』の音楽の聴きどころについては、BANGER!!!のコラムの中でだいたい書いてしまったので、当方のブログではその補足的なネタを少し書かせて頂きます。

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『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』『ナイルの宝石』のBANGER!!!音楽コラムの補足

今月ムービープラスで『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(84)と『ナイルの宝石』(85)の放送があったので、BANGER!!!で両作品の音楽コラムを書きました。

80年代サウンドに胸キュン! マイケル・ダグラス出世作『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』『ナイルの宝石』
https://www.banger.jp/movie/63055/

先日twitterでもちょっと書きましたが、ワタクシ以前から『ロマンシング・ストーン』のアラン・シルヴェストリの音楽についていろいろ書きたいなーと思っていました。
しかし国内盤サントラが出ないのでライナーノーツを書く機会もなく、数年前に発売された「20世紀フォックス映画 75周年記念盤」の差込解説書でほんのちょっぴり書いただけでした。
今回の放送の機会を逃したら当分『ロマンシング・ストーン』について書けないぞと思ったので、続編の『ナイルの宝石』と合わせて音楽をご紹介させて頂いた次第です。

そんなわけでまずは『ロマンシング・ストーン』から。

ワタクシは若い頃…というか子どもの頃にこの映画を地上波(日曜洋画劇場とか)で何度も観まして、その時はエレキギターとホーンセクションの演奏が印象的なカーチェイスシーンの曲が好きでした。あとはジョーンとジャックのダンスシーンの曲ですかね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでも恋人同士がダンスを通して心を通わせるシーンがあったので、「ゼメキスはこういう演出が好きなのかな」と思いながら観ていた記憶があります。

ただ、地上波だとエンドクレジットはカットされてしまうので、後年衛星の映画チャンネルで『ロマンシング・ストーン』を観た時、「エンドクレジット曲ってこんなにいい曲だったんだ」と思ったものです。
リズミカルなキーボードをバックに、メインテーマのメロディをゴキゲンなサックスで演奏している粋なフュージョン・サウンドだったのでした。

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