やっぱりアラン・シルヴェストリのアドベンチャー音楽はイイ! 『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』のサントラ盤

night at the museum3

去年ランブリング・レコーズさんが「サウンドトラック傑作選50」でいろんなタイトルをリイシューしましたが、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのトリロジー盤や『BTTF PART3』、
『G.I.ジョー』(09)に『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(10)など、
アラン・シルヴェストリの作品が結構多めにラインナップされてましたねー。
頂いたサンプル盤をまとめて聴いていたら、
なかなか気分がアガって参りまして、
「やっぱりシルヴェストリの音楽はいいなぁ」と改めて実感した次第です。

オリジナル・サウンドトラック ナイトミュージアム/エジプト王の秘密(TOWER RECORDS)

今でこそ「映画音楽界の鳴らし屋=ブライアン・タイラー」みたいな認識になってますが、
80年代とか90年代前半の鳴らし屋といえばシルヴェストリだった気がします。
『BTTF』はもちろん『プレデター』シリーズ(87,90)とか、
『ジャッジメント・ナイト』(93)、『ブローン・アウェイ/復讐の序曲』(94)、
『ジャッジ・ドレッド』(95)に『イレイザー』(96)など挙げたらキリがありません。
サントラにあまり詳しくなくても、
映画好きなら若い頃に1度や2度はシルヴェストリの音楽に心躍らせた経験があるのではないかと。

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『プリズン・ブレイク』DSDリマスター盤でラミン・ジャワディ・サウンドの原点を振り返るの巻

prison break

ラミン・ジャワディ作品の宣伝強化月間継続中!ということで、
『パーソン・オブ・インタレスト』(11~)、
『アイアンマン』(08)に続いて、
先頃DSDリマスター盤が発売になった、
『プリズン・ブレイク』(05~09)のサントラ盤について書かせて頂こうと思います
今回リイシューされたのは、
シーズン1と2の音楽を合計31曲・63分ほど収録したサントラ盤です。

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『シンプル・プラン』のイヤ~~な後味再び…。サム・ロックウェル主演作『転落の銃弾』

a single shot

以前、映画音楽家のアトリ・オルヴァルッソンさんと都内某所でお茶した時、
「最近『A Single Shot』(13)って映画の音楽をやったんだけど、これ難しかったわー」と言っていたのですが、
その『A Single Shot』が『転落の銃弾』という邦題でDVDリリースになっていたので観てみました。
サム・ロックウェル主演のスリラー映画です。

舞台はバージニア州の田舎町。
ロックウェル扮する主人公ジョン・ムーンは、
密漁でかろうじて生計を立てているやさぐれハンター。
凄腕ハンターらしいのだけれども(映画後半でその”凄腕”っぷりを見せてくれます)、
森に入って早々、映画開始5分程度で鹿と間違えて若い女性を誤写。
これはマズい、と証拠隠滅を計るべく女性が野宿していた場所を探ってみると、
大金の入ったスーツケースを発見。

父親が経営失敗して実家の牧場を手放し、
幼い息子を連れて家出した妻からは離婚を申し立てられ、
ドン底の生活を送っているジョンは、
短絡的に「カネさえあれば人生やり直せる!」と考えスーツケースをネコババ。
当然そんな胡散臭いカネに手を出してタダで済むわけがなく、
それ以来彼の身辺で不審な出来事が多発する…というお話。

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第87回アカデミー賞をちょっとだけ振り返ってみる。

the grand budapest hotel

今年のアカデミー賞の最優秀作曲賞は、
『グランド・ブタペスト・ホテル』(14)のアレクサンドル・デスプラでした。

本命:『イミテーション・ゲーム』のヨハン・ヨハンソン
対抗:『グランド・ブタペスト・ホテル』のデスプラさん
大穴:『ターナー、光に愛を求めて』のゲイリー・ヤーション

…とワタクシ予想を立てておりましたので、
見事に(ビミョーに?)外れてしまいました。

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マイケル・ダナ名作選/マネーボール(2011)

MoneyBall

弊社リリース作品『ケルティック・ロマンス』の作曲家、マイケル・ダナの映画音楽作品を振り返る不定期連載コーナー。
今回はアカデミー賞授賞式間近ということで、第84回アカデミー賞で6部門にノミネートされた『マネーボール』(11)をご紹介します。

映画の内容に関しては今さら説明不要でしょう。
オークランド・アスレチックスのGM、ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)の奇抜なチーム立て直し&補強術を描いた実録ドラマ。
捕手から一塁手に転向した(させられた)スコット・ハッテバーグ役で、今をときめく『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)のクリス・プラットが出ているのもポイント。

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