『パーソン・オブ・インタレスト』のサントラ盤、日本版は2枚組仕様でお買い得です!の巻

person of interest

昨年の暮れにランブリング・レコーズさんから、
「『パーソン・オブ・インタレスト』のサントラ盤ライナーノーツを書いてみませんか?」
…とお声がけ頂きまして、
仕事の依頼を頂いてからドラマをシーズン2までイッキ観したのですが、
いやーすっごい面白いじゃないですかこのドラマ!

「何で今までこんな面白いドラマをスルーしてたんだよ自分!」と思ったと同時に、
このドラマの面白さに気づかせてくれたランブリングさんに大変感謝した次第です。

『パーソン・オブ・インタレスト』の何がそんなに面白いのかについては、
まぁ何か別の機会に詳しく書かせて頂くとして(ひとことで言えばこのドラマはセリフが面白いです)、
今回はサントラ盤のお話です。
製品のライナーノーツで書ききれなかったこともいくつかあるので、
その補足も兼ねてということで。

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『裸の銃(ガン)を持つ男』3部作のサントラ盤は意外と洒落たシネ・ジャズですの巻

the naked gun

去年投稿しようとしたものの、タイミングを逸してお蔵入りになっていたネタです。

あれは去年の夏だったでしょうか。La-La Land Recordsから『裸の銃を持つ男』3部作のサントラ盤が出たので、ついつい買ってしまいました。

『裸の銃』1作目は1988年、
2作目は1991年、
3作目は1994年だったみたいなので、
シリーズ完結から20年が経った計算になります。
当時の自分は中学・高校生ぐらいでしたが、このシリーズには笑わせて頂きました。
字幕でも十分面白いけど、日曜洋画劇場放送版の羽佐間道夫氏の吹き替えが素晴らしかった。
『裸の銃』シリーズはアメリカン・コメディ映画史上に残る名作ではないかと思います(個人的に3作目は下ネタが多すぎてイマイチだったのですが)。

1作目も2作目も決して上品な映画ではありませんが、3作目は監督がデヴィッド・ザッカーからピーター・シーガルに代わったため、下ネタの見せ方にちょっと洒落っ気が欠けている印象があった。何しろこの監督、2年後に『ナッティ・プロフェッサー2』(96)を撮った人ですから。

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第87回アカデミー賞 最優秀作曲賞は誰が獲る? …と予想してみたの巻

theory of everything

先日アカデミー賞のノミネート作品が発表になりましたが、
当方の予想と違う作品がノミネートになったり、
逆にノミネートされなかったり、
まぁ何というか…「ふーむ、そういう選び方をするのね」という感じでした。

ワタクシここ数年は最優秀作曲賞の行方ぐらいしか興味がなくて、
全ての賞の予想をするほどの関心というかモチベーションが持てない状態です。
…と言いつつ、
『ライフ・オブ・パイ』(12)で弊社契約アーティストのマイケル・ダナが作曲賞を受賞した時は、
ワタクシ大喜びしてしまいましたが。。

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『スパイ・レジェンド』の主要キャストを可能な限り総チェック!の巻

novemberman03

『スパイ・レジェンド』(14)はアイリッシュのピアース・ブロスナンが主演・製作総指揮、
オーストラリア人のロジャー・ドナルドソンが監督、
ロケ地が東欧ということで、
キャストも国際色豊かな面々が揃っております。

中には有名な俳優・女優もいるけれども、
助演キャラはあまり知られていない人や、
知る人ぞ知る個性派俳優が顔を揃えていたりします。
パンフレットにも顔写真つきで紹介されていると思いますが、
せっかくなのでワタクシが分かる範囲でさらに補完させて頂こうかなと。

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渋さが増したピアース・ブロスナンにふさわしい音楽とは?→その答えは『スパイ・レジェンド』のサントラ盤にある…と思う。

the november man

さて今回は『スパイ・レジェンド』(14)の音楽についてのお話です。
オリジナル・スコア作曲は『ワールド・ウォー Z』(13)のマルコ・ベルトラミ。

ここ数年のロジャー・ドナルドソン監督作品は、『世界最速のインディアン』(05)、『バンク・ジョブ』(08)、『ハングリー・ラビット』(11)など、ベテランのJ・ピーター・ロビンソンが音楽を担当していたので、今回もロビンソンになるんだろうなーと当初思っておりました。
ところが本作の製作総指揮を兼任するブロスナンの提案で、ベルトラミを起用することになったらしいです(この辺の事情は日本版サントラのライナーノーツに書かせて頂きました)。

まぁ恐らくロビンソンが音楽担当だったら、正直サントラ盤がリリースになったかどうかも怪しかったので、こうしてサントラがCDアルバムリリースになったのも、ベルトラミのネームバリューあってのものだったではないかと。

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