真犯人は誰だ?『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」(その2)

『フライト・ゲーム』はテキストメッセージの出し方がなかなか面白い。
『フライト・ゲーム』はテキストメッセージの出し方がなかなか面白い。

9月6日から劇場公開の密室サスペンス『フライト・ゲーム』(14)。

前回書き忘れましたが、
この映画は文字情報の出し方が結構洒落ていまして、
リーアム・ニーソン扮する航空保安官のビル・マークスと、
姿なき脅迫犯との携帯端末を通したメッセージのやり取りが、
画面にポワッとテキストウィンドウが浮かんで表示されるんですね。
これがなかなかスタイリッシュで、
「あー、SNS全盛時代のサスペンス映画だなー」と思いました。
日常的にLINEとかやってる人には馴染みのある画作りになっているのではないかと。

とまぁちょっとばかり話が逸れましたが、
今回も前回に引き続き、『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」をご紹介します。

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真犯人は誰だ?『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」(その1)

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指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、
20分ごとに機内の誰かを殺す

…そんな脅迫メッセージを受け取ってしまった不運な航空保安官、
ビル・マークス(リーアム・ニーソン)の奮闘を描いた密室サスペンス『フライト・ゲーム』(14)。

ワタクシ、サントラ盤の仕事でこの映画の内覧試写に行ってきたのですが、
いやーこれがめっぽう面白かった。
バッファロー・ニュースなる媒体の、
「バカみたいに面白い。」
…という絶賛コメントはある意味「言い得て妙」ではないかと。

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ブライアン・タイラーのスコアが竜巻の如く吹き荒れる!『イントゥ・ザ・ストーム』の音楽

into the storm

本日より劇場公開が始まったPOVディザスター映画『イントゥ・ザ・ストーム』(13)。
今回はブライアン・タイラーの音楽についてのお話です。

監督が『ファイナル・デッドブリッジ』(11)のスティーブン・クォーレで、
竜巻が吹き荒れるパニックアクション映画となれば、
これはもう音楽担当が「鳴らし屋」の異名を取るタイラーでも何ら不思議はないのですが、
POVを謳い文句にしている映画にオリジナル・スコアがついたという点が、
個人的には大変興味深いなーと思った次第です。

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生き残る奴は誰だ? 『イントゥ・ザ・ストーム』の「運命が読めない」登場人物たち

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巨大竜巻POV映画『イントゥ・ザ・ストーム』(14)の登場人物は、
主に4つのパーティーに別れています。

その1:地元の高校の教頭先生と、二人の息子のうちの次男
その2:プロのストームチェイサー・チームと女性気象学者
その3:教頭先生の長男と、彼が片思いする女子生徒
その4:YouTubeにジャッカスな動画をアップしているおバカ男コンビ
(お笑い芸人が吹き替えてるのはこの連中)

うーん、生きるか死ぬか実に予測しづらい面々です。

気苦労の多いお父さん兼教頭先生のゲイリー(リチャード・アーミティッジ)
気苦労の多いお父さん兼教頭先生のゲイリー(リチャード・アーミティッジ)

妻の死以来、長男との間に壁が出来てしまった悩める教頭先生ゲイリーを演じるのは、
『ホビット 思いがけない冒険』(12)のトーリン・オーケンシールドことリチャード・アーミティッジ。
トーリンが教頭先生とは、何だかすごく頼りになりそうです。
「危機に陥った息子を救って父の威厳を取り戻す」のか、
あるいは「自分の命と引き替えに息子を救う」のか。
ゲイリーの運命が大変気になります。

コメディアンのマット・ウォルシュがストームチェイサーに。
コメディアンのマット・ウォルシュがストームチェイサーに。

自慢のハイテク装甲車「タイタス」を使って、
竜巻のイケてる映像を撮ることに執着するストーム・チェイサーのピート役は、
『テッド』(12)でマーク・ウォールバーグの上司を演じたマット・ウォルシュ。
ビデオ撮影が趣味のゲイリーの次男を金で釣って撮影スタッフにスカウトするなど、
なかなかの嫌な男っぷりを見せつけてくれます。
こういう一攫千金キャラは総じて生存率が低いですが、
果たしてピートの運命やいかに。

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一生の思い出になりました…!ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサート

場内写真は完全NGだったのでポスター写真だけ。
場内写真は完全NGだったのでポスター写真だけ。

8月9日と10日に東京国際フォーラムで開催された、
ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサートに行ってきました。

オーケストラのコンサートに行くのは久々だったのですが、
いやもう、大変素晴らしいショウでした。
「オーケストラのコンサートって、こんなにポップだったっけ?」と思ってしまうほど。
ロックのコンサートのような高揚感に包まれたステージだったように思います。

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