ハリウッド映画音楽界での女性作曲家の活躍に期待したい、というお話。

明日はいよいよ第89回アカデミー賞授賞式ということで、
昨年末あたりから作曲賞ノミネート作品のサントラ盤を買いそろえていたのですが、
先日『ジャッキー/ファーストレディー 最後の使命』(16)のサントラ盤を購入して、
候補作品フルコンプとなりました。

『ジャッキー』は従来の伝記映画の音楽とはひと味違うサウンドで面白いのですが、
ワタクシ的にはレスリー・バーバーの『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)の方が好みの音でして、
こちらはアカデミー賞にノミネートされずちょっと残念だったのですが、
サントラ盤の曲目を見て何となくその理由が分かりました。

恐らく「楽曲の中で既存のクラシック曲の占める割合が多いから」ということなのでしょう。
でもなぁ、だからといってバーバーの音楽がノミネートに値しないと判断するのはちょっと違うのではないかなぁ、と思ったりもするのですが…。

まあそれはさておき――

 

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仙台NEWカフェつれづれ探訪記 and フレンチトースト食べ歩きメモ その22:Cafe Patina編

仙台法務局がある春日町エリアにオープンしたおニューなカフェ、
「Cafe Patina(カフェ・パティーナ)」。

おや、「マゼラン」(古本屋)の隣におニューなカフェがあるじゃないですか。
仕事が落ち着いたら行ってみよー…と思っていたら、
仙台放送の某情報番組に先を越されてしまいました…。

 

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シンセベースとエレキギターのリフは反骨精神の象徴…!? 『トリプルX:再起動』の音楽

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、トリプルX:再起動』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました…ということを先週のブログでざっくりお知らせ致しました。

2月は『トリプルX:再起動』と『クリミナル 2人の記憶を持つ男』でブライアン・タイラー祭りなのだの巻

今回は原稿の締切にあまり余裕のないスケジュールだったにもかかわらず、映画音楽ライター根性を出して、久々に作曲家さんインタビューが実現しました。
ワタクシがお話を伺ったのは、ロバート・ライデッカーさんという若手作曲家です。

 

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『プラネット アースII』のサントラ盤はなかなか満足度が高かった。

先月ランブリング・レコーズさんから『プラネット アースII』のサントラ盤を頂いたのですが、
これがなかなかよかった。
いや、”なかなか”どころか”非常に”よかったと言うべきか。

音楽はハンス・ジマーとジェイコブ・シェイ、ヤッシャ・クリーブの3人。
BBCのネイチャー・ドキュメンタリーの音楽はジョージ・フェントンの担当じゃなかったっけ?と思ったのですが、
1作目の『プラネット アース』(06)から10年の節目ということもあり、
4Kデジタル・カメラの導入などテクノロジーの進歩とともに、
サウンド面も装いを新たにして再スタート、というような意向もあったのかもしれません。

 

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『王様のためのホログラム』の音楽に興味があったのでサントラ盤を買ってみた。

『ラン・ローラ・ラン』(98)を観て衝撃を受けて以来、
ワタクシはトム・ティクヴァ監督作を毎回チェックしているのですが、
(中には『パフューム ある人殺しの物語』(07)のように生理的に受け付けなかった作品もありますが)
とりわけティクヴァ自身も曲作りに参加している音楽(サントラ)に興味がありまして、
今回の『王様のためのホログラム』(16)も映画を観るより先にサントラ盤を買ってしまいました。

 

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