
先日中古CDショップに行ったら、『ヴァンパイア/最期の聖戦』(98)のサントラが500円コーナーで投げ売りされていたので、すみやかに保護してきました。映画公開当時買いそびれたサントラだったんですよねこれ。
ジョン・カーペンターのフィルモグラフィーの中でも、あまり語られる事のない映画ではありますが、見所を挙げるならばヴァンパイア討伐隊「スレイヤーズ」のリーダーを演じたジェームズ・ウッズのイカす不良中年っぷりと、『30デイズ・ナイト』(07)のパンフレット内解説でネタにされていたマーク・ブーンJr.の無惨かつアッパレな最期などが挙げられます。
「ヴァンパイアもので西部劇を撮る」というカーペンターのウエスタン・ムービーへの偏愛が微笑ましいです。
で、この映画のサントラ。例によってカーペンターが自分でスコアを作曲しているわけですが、これがコッテコテのブルース・ロック。自分でギター、ベース、シンセを演奏するだけでなく、わざわざスティーヴ・クロッパー(g)やドナルド・”ダック”・ダン(b)、リック・シュローサー(dr)ら腕利きを招集して、「The Texas Toad Lickers」なるバンド(これまたコテコテなネーミングセンス)まで組んでしまうんだから、カーペンターのこの映画への入れ込み具合が分かるというものです。
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