ある意味、見どころ満載。 19年目の『ジャッカル』(97)雑感

先日ザ・シネマで『ジャッカル』(97:リメイク版)を放送していたので、懐かしさも手伝って久々に本編を鑑賞。

なお映画の製作年度は1997年ですが、日本公開は1998年だったのでブログタイトルは「20年目」ではなく「19年目」とさせて頂きました。

自分はこの作品を映画館で観ましたが、当時も映画の評判があまりよろしくなくて、”The Day of The Jackal”のタイトルを巡ってオリジナル版の監督とひと悶着あったとか、嘘か真かブルース・ウィリスとリチャード・ギアが撮影中不仲だったとか(確かに性格的に合いそうな気がしませんが)、興行的にコケたとかいろいろありましたが、まあそれでも個人的には結構思い出深い映画だったりするのです。

…というのも、自分はこの映画のおかげでマッシヴ・アタックを聴くようになったんですね。
映画のオープニングタイトル曲がなかなかカッコよくて、調べてみたらマッシヴ・アタックの”Superpredators”という曲だったと。

で、サントラ盤を買ったらこの曲は入っていたけどエンドクレジットの曲が入っておらず、エンドクレジットを確認したらこれもマッシヴの”Endtrack”という曲だったことが判明。のちにマッシヴの3rdアルバム「メザニーン」を買ったら、”Dissolved Girl”というタイトルで収録されていて、「これが聴きたかったんだよ!」と宝物を見つけたかの如く喜んだ思い出があるのです。
後年、”Endtrack”は”Dissolved Girl”の初期バージョンにあたる曲だったことや、”Dissolved Girl”が『マトリックス』(99)でも使われたことを発見するのですが。

続きを読む

2016年のごく私的サントラ・トップ10を選んだら、原稿締め切り日の朝みたいになっちまったの巻

今年も残すところあと僅かということで、
サントラブログの締めくくり的なネタを投稿させて頂きたいと思います。
なおブログタイトルの元ネタは、ボビー・ギレスピー選曲のコンピ盤のアレです。

映画音楽ライターであるところのワタクシが選ぶ、
ごく私的な音楽のよかった今年の映画(=サントラ盤)10選ということで、
「今年」というのをどう定義すべきか毎年悩むのですが、
「2016年に日本で公開になった映画」
…とさせて頂きたいと思います。
それゆえ海外では2015年公開だった作品が入っていたり、
逆に海外では今年公開されたけど、
日本では来年公開の映画は入っていなかったりしますが、
その点は何卒ご了承下さい。

 

続きを読む

あの「20世紀フォックス映画 75周年記念盤」がDSDリマスタリングで再登場しましたの巻

20thcenturyfox

映画会社20世紀フォックスの75周年を記念して、2010年にVarese Sarabandeからリリースされた3枚組の企画盤、「20th Century FOX: 75 Years of Great Film Music」。
先日ランブリング・レコーズさんから国内盤がリリースされました。
75周年からさらに6年経っての国内盤リリースなので、ある意味80周年記念盤という感じでもありますね(正確には81周年ですが細かいことは気にしない)。

日本サントラレーベルの良心・ランブリング・レコーズさんですから、もちろん輸入盤にオビをつけただけの再発売なんてものではありません。
「サウンドトラック傑作選50」や「サウンドトラック名作選35」でおなじみになった、DSDリマスタリングによる音質向上を行っているのです。
ディスク3枚組で3,000円(+税)だから、1枚1,000円。
ディスク1枚に20曲前後収録しているので、1曲50円の計算になりますね。
しかもリマスター音源。なかなかのお得感ではないでしょうか。

…で、国内盤をリリースするからということで、先方からワタクシにライナーノーツの執筆依頼が来まして、僭越ながらあれやこれやと音楽紹介/作曲家紹介を書かせて頂きました。

 

続きを読む

『レジェンド 狂気の美学』のサントラ盤を検証してみたの巻

legend_ost

60年代スウィンギン・ロンドンを舞台に、
トム・ハーディが双子のギャングスター・クレイ兄弟を演じる『レジェンド 狂気の美学』(15)。

トム・ハーディは『レイヤー・ケーキ』(04)を観て以来好きな俳優だし、
懐メロがガンガン流れる系のギャング映画というのはどストライクな内容なので、
普段だったら映画を観る前にサントラ即買い!…というパターンだったのですが、
今回はやや逡巡した末での購入となりました。

…と申しますのもサントラ盤のジャケットに、
“FEATURING MUSIC FROM AND INSPIRED BY THE FILM”と書いてありまして、
「え~?『レジェンド』のサントラはインスパイア盤的な内容なの~?」
という感じでちょっと購入を躊躇してしまったんですよね。。

 

続きを読む

今年のアカデミー賞について思っていることあれこれ。

room

明日は第88回アカデミー賞授賞式ですが、
今回は『ルーム』(15)のブリー・ラーソンが主演女優賞を獲って、
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)が技術部門を中心に4、5個くらい賞を獲って、
『クリード チャンプを継ぐ男』(15)でスタローンが助演男優賞を獲ってくれれれば、
あとはどんな結果でも全然OK、という感じです。

 

続きを読む