謹賀新年/昨年末にツイートした2017年映画音楽ベスト10の理由をご説明致します。

新年あけましておめでとうございます。

昨年は弊社(MYレーベル)10周年、
ワタクシ個人としては映画音楽ライター生活ほぼ15周年の節目の年だったのですが、
おかげさまで平穏無事に、
なおかつ有意義な年を過ごすことが出来ました。

本年も様々なサントラ盤、
様々な映画音楽家の方々をご紹介していければと思います。
本年も何卒よろしくお願い致します。

なおワタクシの簡単なプロフィールについては、
ブログのこちらのページをご覧頂ければと思います。

…というわけで新年一発目のブログで何を書こうかと思ったのですが、
大晦日に「2017年映画音楽ベスト10」のハッシュタグでツイートを投稿したので、
「なぜこのようなチョイスになったのか?」という理由をざっくりご説明させて頂きたいと思います。

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『スイス・アーミー・マン』の音楽を手掛けたアンディー・ハル&ロバート・マクダウェル(マンチェスター・オーケストラ)のアルバムを聴いてみよう。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
“最初のオナラで笑って最後のオナラで泣く”青春サバイバル映画
『スイス・アーミー・マン』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

以前のブログで映画のスコアについては大体ご紹介したので、
本日は音楽を手掛けたアンディー・ハルとロバート・マクダウェルについて…というか、
彼らのバンド「マンチェスター・オーケストラ」について書かせて頂こうと思います。

 

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絶品コーラスワークが冴え渡る『スイス・アーミー・マン』の音楽がクセになる!…というお話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
「死体が喋った!あんた信じるか」的ボーイズラブ青春サバイバル映画『スイス・アーミー・マン』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

前回は挿入歌「モンタージュ」をご紹介しましたが
今回はアンディー・ハルとロバート・マクダウェルが書き下ろしたオリジナル・スコアを中心にご紹介したいと思います。

ハルとマクダウェルは監督のダニエルズから「楽器を使わず声だけで曲を作ってくれ」とリクエストされて、
その結果ほぼ全編”声”だけのアカペラ・サウンドのスコアになっているという話を前回のブログで書きましたが、
その「声だけスコア」の中にもいろいろな”仕掛け”が施されておりまして、
これらを細かく見ていくと、『スイス・アーミー・マン』の音楽の面白さがぐーんと増してくる。

 

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『スイス・アーミー・マン』のサントラが最高すぎて挿入歌”Montage”が頭から離れないという話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
ボーイズラブ系異色青春サバイバル映画『スイス・アーミー・マン』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

この映画、マンチェスター・オーケストラというアメリカのインディー・ロックバンドのミュージシャンが音楽を担当しているのですが、
監督のダニエルズから「楽器を使わず声だけで曲を作ってくれ」とリクエストされて、
その結果ほぼ全編”声”だけのアカペラ・サウンドのスコアになっているんですね。

…で、まあ字数の都合でライナーノーツに書けなかったネタもあるので、
こちらのブログでも『スイス・アーミー・マン』のサントラについていろいろ書かせて頂こうと考えているのですが、
現在、別な仕事で作曲家インタビュー(とその翻訳)の真っ最中でございまして…。
仕事が落ち着いたらちゃんと書こうと思います。

…というわけで今回は挿入歌の「モンタージュ」についてざっくりと。

 

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