ヘルベルト・グレーネマイヤーの音楽が心にしみる…。 『誰よりも狙われた男』のサウンドトラック

a most wanted man

先日の映画『誰よりも狙われた男』(14)に関する投稿で、
「ワタクシのお気に入りの助演キャラはミヒャエル・アクセルロット」と書きましたが、
それはなぜかと申しますと、
アクセルロットを演じているのが、
劇中の音楽を手掛けたヘルベルト・グレーネマイヤーだからなのであります。

この人、本職はミュージシャンなんですが俳優としても活動しておりまして、
「グレーネマイヤーなんてミュージシャン知らなーい」という人でも、
『U・ボート』(81)を観たことがあれば顔を知っているハズなんです。
あの映画でヴェルナー少尉を演じていたのがヘルベルト・グレーネマイヤーだったのです。

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さらばフィリップ・シーモア・ホフマン…! 『誰よりも狙われた男』のバッハマン役に演技派俳優の悲哀を見たの巻

AMWM01

先日…と言っても、もう結構前になりますが、
仕事で映画『誰よりも狙われた男』(14)の内覧試写に行って参りました。
フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作というせいか、
かなり後半の日程の試写に行ったにもかかわらず、
試写室は満席で追加の折りたたみ椅子まで出す状況。
うーん、早めに会場入りしておいて本当によかった。

原作はスパイ小説の大御所ジョン・ル・カレ。
あの「余計な説明はしないので、アタマを使って観て下さい」という、
知的好奇心刺激しまくり映画『裏切りのサーカス』(11)の原作者ですね。
まぁ今回も地名とか人物名とか役職名とかの情報はほとんど視覚的に表示されませんが、
『裏切りのサーカス』と違って舞台はドイツ国内(ハンブルク)だけだし、
回想シーンなどもないので、比較的ラクに話を追っていけます。
自分は”予習”として、原作小説を中盤ぐらいまで読んでから映画を観ましたが、
登場人物の数やサイド・エピソードもかなり削ってますね。
ストーリー展開が整理されたので、
『裏切りのサーカス』がややこしすぎて挫折した人も、
『誰よりも狙われた男』は楽しんで頂けるのではないかと思います。

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『NY心霊捜査官』のショーン・ハリス、怪優路線まっしぐらの巻

seanharris01

先日『NY心霊捜査官』(14)を観てきたのですが、
いやーなかなか恐かった。
恐かったというか、ショック演出に何度もビビらされました。
暗いところから突然ドーーン!とブキミな物体が現れたり、
静かな場面で急にガシャーーン!とデカイ音が鳴ったり、
「そろそろこのへんで何か起こるぞー」と分かっちゃいるけど、
どんなに身構えていても結局驚かされるチキンな私。
心臓に悪い映画だわー。

監督は『エミリー・ローズ』(05)とか『フッテージ』(12)のスコット・デリクソン。
『エミリー・ローズ』みたいな尋常ならざる格好をする女性キャラも登場するけど、
「くらいよーせまいよーこわいよー」的な映像は、
どちらかというと『フッテージ』の流れを組んでますね…。

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