『ゴッドファーザーPART III/ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』35周年記念版サウンドトラックアルバムを買ったので雑感。

少し前の話になりますが、La-La Land Recordsから発売になった『ゴッドファーザーPART III』(90)の35周年記念盤サントラを買いました。
ゴッドファーザーシリーズでCD3枚組ということで、どこで買ってもお値段は大体1万円前後、ショップによっては11,000円オーバーという感じでした。

高い……高いよ……。

この前『バウンド』(96)の新装版サントラの購入を見送ったのは、『PART III』の35周年記念盤サントラのお高い価格のせいだったわけですし。

ま、それはさておき今回の35周年記念盤ですが、ジャケ写からも分かるように映画の再編集版『マイケル・コルレオーネの最期』の公開に合わせたリリースとなっております。
Disc 1に劇中未使用曲も含むカーマイン・コッポラの劇伴をフル収録、Disc 2にAdditional Music(バージョン違いの劇伴や1972年の第1作の劇伴の再録音バージョンなど)を収録、Disc3 に1990年発売の通常盤サントラの内容を丸ごと収録という構成。収録時間はそれぞれ70分、54分、55分くらい。
ひとつ気をつけておくべき点は、本盤は基本的に「カーマイン・コッポラの劇伴集」なので、映画本編で使われた既存の楽曲が新たに収録されているわけではないことです。
既存の楽曲はDisc 3(つまり旧・通常盤サントラ)に収録されている”To Each His Own”と”Preludio and Siciliana”のタイトルがつけられている「カヴァレリア・ルスティカーナ」の2曲だけです。

【輸入盤国内品番】ゴッドファーザー PARTIII」<ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期>(サウンドトラック) – amazon
オリジナル・サウンドトラック ゴッドファーザーPARTIII<ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期>(限定盤)- TOWER RECORDS
The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone (35th Anniversary Remastered & Expanded Limited Edition)<限定盤> – TOWER RECORDS

したがって、今回のデラックス版サントラを買おうかどうしようか悩んでいる方はトラックリストをよく観てから購入をご検討下さい。なにしろお高いサントラ盤なので「あの曲が入ってると思って買ったのに入ってなかったよ! 大枚はたいて損した!」…なんて思ってしまう方もいらっしゃるかもしれないので。収録曲をしっかり確認して、十分納得してから購入してください。

La-La Land Recordsの製品紹介ページ
https://lalalandrecords.com/godfather-coda-the-the-death-of-michael-corleone-35th-anniversary-limited-edition-3-cd-set

The Godfather Part III (Original Motion Picture Soundtrack: 通常版サウンドトラックアルバム) – amazon music

『PART III』は第1作や『PART II』(74)に比べると評価が低い(=過小評価されている)ため、わりと定期的に廉価盤が発売される前2作に比べて再販の機会に恵まれない印象がありました。

当方も何年か前(といっても結構前)に『PART III』の旧サントラを買おうと思ったらどこにも売っておらず、仕方なく中古CDで買ったらオビなし&ブックレットがヤニ臭いブツに当たってしまい、「これは手元に置いておきたくないな~。曲データを取り込んだら処分するかな…」などと考えていたほどでした。中古で買ってはみたものの、製品状態がよろしくなくて全く愛着が湧かなかったのですな。

しかし今回のLa-La Land盤はDisc 3に通常盤の内容を完全収録しているため、やっとヤニ臭い中古盤を処分することができます…。

さて『PART III』の音楽ですが、前作までの音楽を担当ニーノ・ロータは亡くなっているので、これはもうシリーズの音楽を熟知したカーマインが劇伴の制作を手掛けるしかなかった。
ロータが作曲したモチーフも活用しているため、見方(聴き方)によってはカーマインの仕事は作曲というよりアレンジャー的な側面が出ているとも言えるかもしれません。
最近の作品で例えるなら、ジェームズ・ホーナー亡き後の『アバター』シリーズの音楽を引き継いだサイモン・フラングレンのような感じでしょうか。

せっかくなので先日第1作から『PART III』まで通してサントラを聴いてみましたが、当方的には「曲の雰囲気が違う」という違和感のようなものはなかったです。ちなみにサントラ盤のライナーノーツによると、主題歌”Promise Me You’ll Remember”の歌手にハリー・コニックJr.を推薦したのは、彼と親しいアンディ・ガルシアだったそうです。ガルシアは音楽の素養がありますからね。『オーシャンズ12』(04)でもチョロっとピアノを弾いてたし(なおこの曲には”Requiem for a No Good F×××××g Limey”という曲名がつけられてます)。

カーマインは1991年に亡くなっているので、結果的に晩年最後の大仕事となりました。果たして「アカデミー歌曲賞の受賞を逃したショックで心臓発作を起こしたのが原因」という話は本当なのか”盛った”話なのか……。

『ゴッドファーザー』シリーズで興味深いのは、長尺の映画でありながら劇伴の占める割合は意外と少ないということでしょうか。今回も前2作もサントラ収録曲で”Not Used in Film”のマークがついた楽曲が多い。
「映画で使われなかった劇伴にはあまり興味がない」というサントラリスナー(当方も割とそのタイプなのですが)には、このあたりも本盤の購入の際に悩みどころとなるかもしれません。ホントにねぇ…お値段がもっとリーズナブルなら、こんなことを考えずにポンっと買えるんですけどね。。全くせちがらい世の中です。

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