夏季休業のお知らせ

kickass2_CD

今週末の8/23(金)から翌週8/26(月)までお休みを頂きます。
お盆期間中もずっと仕事していたので、これが遅めの夏休みという事で。
その間にレーベルショップでオーダー頂いた商品は、
27日(火)以降の発送になりますので、何卒ご了承下さい。

夏季休業といえば、
先日La-La Land Recordsが夏季休業に入る前にオーダーした、
『キック・アス2』(13)と『ウォリアーズ』(79)のサントラが届きました。
『キック・アス2』のスコア盤は音楽を手掛けたマシュー・マージソンのサイン入り。
どうやらオーダーのタイミングが先着100名に間に合ったらしいです。

アメリカのボックス・オフィス情報を見た感じでは、
『キック・アス2』が興行面・批評面でもイマイチパッとしない様子。
まぁ続編という事で、ある程度はそういう予想はしてたけど…。

しかしあれですね。
好きな映画はヒットしてもらいたいけど、
安易に続編を作ってコケてもらいたくない。
大ヒットしなければ続編を作られる事はないけど、
好きな映画がヒットしない(たくさんの人に観てもらえない)のは悲しいし、
だからといって大ヒットしてしまうと続編を作られてしまう。
このあたりが非常に悩ましい。

 

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■Charlie DeChant / Like the Weather
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ハンク・アザリアの奮闘に☆2つ半 『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』

TheSmurfs2

『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』(13)のサントラ盤ライナーノーツを担当する事になり、
7月中旬に内覧試写に行ってきました。

日本語吹替えのみの上映と聞いていたので、
試写も日本語吹替えかなーと思ったら、
何と字幕版での上映で非常に得した気分になりました。
ベテラン声優さんも多数起用している作品なのですが、
主要キャラの声がタレントだったので、まぁそのへんで吹替え版はちょっと…。

ストーリー的には、何というか非常に騒々しいです。
『スマーフ』の原作のマンガもこういうノリなのでしょうか。
(たぶん脚色の段階でかなりアメリカナイズされていると思うのですが)

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ディザスター、サバイバル、ロードムービー、そして頭文字Zのアイツ―― 『ワールド・ウォー Z』はミクスチャー・アクションホラー映画だった。

いくらお盆休み中でブラピの主演作とはいえ、真っ昼間からゾンビ映画を観に行く人はそれほどいないだろう…と思って『ワールド・ウォーZ』(13)予想以上にお客さんが入っていてビックリ。「ゾンビ映画であること」を徹底して隠した宣伝戦略が功を奏したという事でしょうか(観終わった後で何と言われるかは分かりませんが…)。

そんなわけでこの『ワールド・ウォーZ』はゾンビ映画ではあるものの、かなりいろんな要素が入っているように思います。
感染者が襲いかかってきて街中大パニックになるのはディザスター映画風。
主人公パーティーが手持ちの装備だけで何とか生き延びようとする展開はサバイバル映画風。
治療法を求めて世界中を飛び回り、道中で様々な人々と一度限りの出会いと別れを経験するのはロードムービー風といった感じ。
カメラが近すぎ&揺らしすぎで見づらいシーンがいくつかあるのが難点ですが、残虐描写は(これでも)控えめなので「走るゾンビ映画入門編」としてはよく出来た作品ではないでしょうか。

ブラッド・ピットが全編出ずっぱりの映画なので、共演のキャストは「地味だけどよく見かける顔の演技派俳優」で揃えてます。
一番メジャーなのは歯無しの元CIAエージェント役デヴィッド・モースでしょうか。『ザ・ロック』(96)『グリーンマイル』(99)のあの人。
名も無き空挺部隊員役で顔を出すのは『LOST』のジャック・シェパードことマシュー・フォックス。本当は続編を見越した重要な役だったのに、続編企画が棚上げになって出番が減ったらしい。
在韓米軍奇襲隊司令官役は近頃売れっ子になってきたジェームズ・バッジ・デール。『ローン・レンジャー』(13)でアーミー・ハマーの兄役を演じていた人。
WHO職員役でes[エス](02)のモーリッツ・ブライブトロイも出てました。
儲け役はイスラエル軍のセガン中尉を演じたダニエラ・ケルテスかな。「イスラエルのクリステン・スチュワート」みたいな感じで印象に残ります。

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メインテーマがカッコいい『ホワイトハウス・ダウン』の音楽

white house down

というわけで前回の投稿の続き。
『ホワイトハウス・ダウン』(13:以下WHD)の音楽について。
こちらのサントラ盤のライナーノーツを書かせて頂きました。

作曲はハラルド・クローサーとトーマス・ヴァンカーの二人。
スコアの作曲から映画の共同プロデュース、
さらに共同で脚本まで手掛けてしまうクローサーと、
彼の下で下積みをしながらキャリアを築いてきたヴァンカー。
綴りは「Thomas Wandar」なので表記は「ワンダー」じゃないの?とも思うのですが、
いろいろ調べてみたら「ワンダーでもヴァンカーでもどっちでもOK」という状態で、
こういう場合どっちにするべきかとかなり悩みました。

しかしながら同じ発売元(ランブリング・レコーズさん)の
『デイ・アフター・トゥモロー』(04)のサントラ盤ライナーノーツには、
「トーマス・ヴァンカー」と記載されておりましたので、
今回もそれに合わせた形になります。
ハンス・ジマーも今の表記になるまで「ズィマー」とか「ツィマー」とか安定しなかったので、
ヴァンカーも今よりもっとメジャーになったら、
カタカナ表記も統一されるのではないかなーと思います。

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バイオレンス控えめ、爽快感重視の『ホワイトハウス・ダウン』

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先月中旬に『ホワイトハウス・ダウン』(13:以下WHD)を内覧試写にて鑑賞。
『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13:以下EOW)と見事にネタかぶりしてしまった本作ですが、
個人的にはこっち(『WHD』)の方が楽しんで観られました。

密室(ホワイトハウス内)で繰り広げられる武装集団との攻防戦は、
ほとんど『ダイ・ハード』(88)のノリ。
ジョン・マクレーンはロシアで息子と暴れてなんかいないで、
ホワイトハウスで大統領とコンビを組んで大暴れするべきだったと思います。

自分はジェラルド・バトラーもアントワン・フークアも好きだし、
『EOW』も面白かったとは思うのですが、
あの映画はエンタメ系アクションにしては暴力描写が正直キツすぎました。
テロリストの攻撃でバタバタと殉職するシークレット・サービスを筆頭に、
北朝鮮ガンシップのミニガン掃射で次々に殺される一般市民、
発射コードを吐かせるために容赦なくボコられる女性国防長官(メリッサ・レオ)、
アメリカへの見せしめでテロリストにあっさり殺される韓国首相などなど、
国際的にいろいろマズいんじゃないかという描写も含めて、
観ていて「いいのかコレ…?」と若干引いてしまうシーンもありました。

その点『WHD』はバイオレンス控えめで、
愛国的なメッセージもそれほど前面に押し出していないので、
ポップコーンとかホットドッグ食いながら見ても、
食べ物がマズくならない娯楽映画に徹していて、
ある意味安心して観られます。

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