ザ・ウォード/監禁病棟

the ward

念願の『ザ・ウォード/監禁病棟』(10)をDVDにて鑑賞。

ジョン・カーペンター御大の久々の劇場長編作。

いやこりゃ楽しみやねー、カーペンター先生お帰りなさい!などと思いつつ本編(89分!)を観ていたら、あまりにも直球勝負の演出で笑った。

これといってヒネリとか映像トリックとかもない、極めてシンプルな限定空間型トラウマ系サイコスリラー。多分、映画好きなら本編開始15分ぐらいで事件の真相もオチも読めてしまうかもしれません。
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ちょっと気になる『復讐捜査線』のエンドクレジット

先日メル・ギブソンの『復讐捜査線』(10)を見ていたら、エンドクレジットで気になる情報を発見してしまいました。
エンドクレジットで歌が流れるのですが、その歌ってのがコレ。

“Say My Name”
(Grigorieva / Gibson)
Performed by Oksana Grigorieva
Courtesy of Icon Distribution, Inc.

オクサナ・グレコリエヴァといえば、ギブソンと泥沼DV訴訟を繰り広げたあの人。
ピアニスト/歌手という情報は聞いていたけど、まさかこの映画のエンドクレジット曲を担当していたとは。

しかもこのクレジットだと、作詞・作曲はオクサナとギブソンの共作。
まだ仲睦まじい頃に作った曲だったのでしょうか。

まぁ何というか・・・男と女の関係が破綻する時ってのは呆気ないもんですねー。

この映画でやけに人相が悪く見えたのは、演技というより、荒んだ私生活がそのまま顔に出てしまっていたせいかもしれないな、と思ったりして。

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『顔のないスパイ』の凄腕ギタリスト

リチャード・ギア&トファー・グレイス主演のサスペンス・アクション『顔のないスパイ』を観てきた。

まぁ映画の内容は低予算のB級アクションという感じだったのですが、ジョン・デブニーのスコアが妙にギターロック調で印象に残りました。

誰がギターを弾いているのか気になったので、エンドクレジットで目をこらして音楽関係の情報をチェックしてみたら、何とギタリストがラッシュのAlex Lifesonではありませんか。なるほど、どおりでハードロック風のギターだったわけだ。

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『スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団』のサントラ(スコア盤)

Scott Pilgrim vs. the World (Original Score)

『スコット・ピルグリム』のハイライト・シーン(・・・というか、一番笑ったシーン)は、何の脈絡もなく”ヴィーガン警察”役でトーマス・ジェーンとクリフトン・コリンズJr.が登場したシーンでした。

黒のタンクトップ姿で大真面目に「ヴィーガン警察だ!」と名乗ったかと思えば、職務を遂行した後「イェーイ!」とか言いながら爽やかにハイタッチして去っていくアホっぷり。多分、あの二人は話の展開も分かってないままカメオ出演したと思われます。素敵すぎ。

ま、それはさておき。

愛とロックとビデオゲームがテーマ(多分)のこの映画、本編で使われた歌モノを収録したコンピ盤(通称”赤盤”)の他に、ナイジェル・ゴッドリッチのオリジナル・スコアその他を収録したスコア盤(通称”青盤”)がひっそりとリリースされてます。ただしダウンロードのみ。
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(音楽について)

a game of shadows

今回は『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の音楽について書こうと思うのですが、例によってライナーノーツと同じ事をここで書いても意味がないので、何か別な事を書きたいと思います。

作曲は前作に引き続きハンス・ジマー(と一応ローン・バルフ)。「前作と同じ雰囲気の音楽」というレビューをよく見かけますが、2度3度とアルバムを聴き込んでいくと、「だいぶスコアのノリを変えてきたなぁ」と、最初とは違った印象を受けるのではないかと思います。
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