『プリンス・オブ・ペルシャ / 時間の砂』(音楽について)

prince of persia

というわけで、本日は『プリンス・オブ・ペルシャ』の音楽について。作曲はハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(以下HGW)。

実はこの映画のサントラ、当初はダウンロードのみのリリースになる予定でした。しかしある大物アーティストが主題歌を担当するらしい、という事になり急遽CDでのリリースが決まったのだそうです。ちなみにその大物というのはアラニス・モリセットだったわけですが。

HGWといえば、最近は『サブウェイ123 激突』(09)がiTunesとアメリカのamazonのCD-R盤のみのリリース、『デジャヴ』(06)に至っては日本のiTunesでアルバムが買えない、というファンにとって泣きたくなるような状況が続いていたのですが(『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)はCDリリースでしたっけ)、何とか今回はCDリリースに漕ぎ着ける事が出来ました。ある意味、アラニスさまさまです。

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『プリンス・オブ・ペルシャ / 時間の砂』(映画について)

どうもTVゲームの映画化というのは大ヒットさせるのが難しいらしく、映画の題材としては確実なヒットが見込めるような「おいしいネタ」ではないような印象があります。

だから、あのジェリー・ブラッカイマーが『プリンス・オブ・ペルシャ / 時間の砂』を映画化すると聞いた時はちょっと意外でした。ビジネス的にリスキーな企画には絶対手を出しそうにないお方ですから。まぁ確かに、あのゲームの舞台設定やプリンスのアクロバティックなアクション、アイテム「時間の砂」のギミックは実写化したら面白いかもしれないけど、話がおざなりだと素材のよさが消えちまうぞ、と期待半分、不安半分で映画本編を鑑賞。

しかしそこはブラッカイマー&マイク・ニューウェル監督作品。他の悲惨な出来だったTVゲーム実写化作品と比べると、割とよく出来た映画でした。ラストの展開が反則ギリギリという気もするのですが、「時間の砂」が話のキモになっているとすると、ああするしかなかったのかなーとも思ったり。

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17歳の肖像(An Education)

an education

この映画の原題は『An Education』。まぁ直訳すればズバリそのまま「教育」でしょうか。そのまま学校での”教育”を意味する一方、人生で挫折を味わったり辛い目に遭ったりする事もまた「学校では教えてくれない”教育”」なのですよ、というような事を描いた物語なんですが、何かそういうテーマがちと伝わりにくい邦題になってしまったなーという感じ。

『17歳のカルテ』(99)とか『17歳の処方箋』(02)とか『アイコ十六歳』(83)とか、日本人はこういう17歳とか16歳って年齢のタイトルに惹きつけられるものがあるんだろうか。「17歳の何たら」というタイトルが既に2つあるのが痛い。

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