真犯人は誰だ?『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」(その1)

nonstop01

指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、
20分ごとに機内の誰かを殺す

…そんな脅迫メッセージを受け取ってしまった不運な航空保安官、
ビル・マークス(リーアム・ニーソン)の奮闘を描いた密室サスペンス『フライト・ゲーム』(14)。

ワタクシ、サントラ盤の仕事でこの映画の内覧試写に行ってきたのですが、
いやーこれがめっぽう面白かった。
バッファロー・ニュースなる媒体の、
「バカみたいに面白い。」
…という絶賛コメントはある意味「言い得て妙」ではないかと。

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ブライアン・タイラーのスコアが竜巻の如く吹き荒れる!『イントゥ・ザ・ストーム』の音楽

into the storm

本日より劇場公開が始まったPOVディザスター映画『イントゥ・ザ・ストーム』(13)。
今回はブライアン・タイラーの音楽についてのお話です。

監督が『ファイナル・デッドブリッジ』(11)のスティーブン・クォーレで、
竜巻が吹き荒れるパニックアクション映画となれば、
これはもう音楽担当が「鳴らし屋」の異名を取るタイラーでも何ら不思議はないのですが、
POVを謳い文句にしている映画にオリジナル・スコアがついたという点が、
個人的には大変興味深いなーと思った次第です。

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生き残る奴は誰だ? 『イントゥ・ザ・ストーム』の「運命が読めない」登場人物たち

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巨大竜巻POV映画『イントゥ・ザ・ストーム』(14)の登場人物は、
主に4つのパーティーに別れています。

その1:地元の高校の教頭先生と、二人の息子のうちの次男
その2:プロのストームチェイサー・チームと女性気象学者
その3:教頭先生の長男と、彼が片思いする女子生徒
その4:YouTubeにジャッカスな動画をアップしているおバカ男コンビ
(お笑い芸人が吹き替えてるのはこの連中)

うーん、生きるか死ぬか実に予測しづらい面々です。

気苦労の多いお父さん兼教頭先生のゲイリー(リチャード・アーミティッジ)
気苦労の多いお父さん兼教頭先生のゲイリー(リチャード・アーミティッジ)

妻の死以来、長男との間に壁が出来てしまった悩める教頭先生ゲイリーを演じるのは、
『ホビット 思いがけない冒険』(12)のトーリン・オーケンシールドことリチャード・アーミティッジ。
トーリンが教頭先生とは、何だかすごく頼りになりそうです。
「危機に陥った息子を救って父の威厳を取り戻す」のか、
あるいは「自分の命と引き替えに息子を救う」のか。
ゲイリーの運命が大変気になります。

コメディアンのマット・ウォルシュがストームチェイサーに。
コメディアンのマット・ウォルシュがストームチェイサーに。

自慢のハイテク装甲車「タイタス」を使って、
竜巻のイケてる映像を撮ることに執着するストーム・チェイサーのピート役は、
『テッド』(12)でマーク・ウォールバーグの上司を演じたマット・ウォルシュ。
ビデオ撮影が趣味のゲイリーの次男を金で釣って撮影スタッフにスカウトするなど、
なかなかの嫌な男っぷりを見せつけてくれます。
こういう一攫千金キャラは総じて生存率が低いですが、
果たしてピートの運命やいかに。

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一生の思い出になりました…!ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサート

場内写真は完全NGだったのでポスター写真だけ。
場内写真は完全NGだったのでポスター写真だけ。

8月9日と10日に東京国際フォーラムで開催された、
ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサートに行ってきました。

オーケストラのコンサートに行くのは久々だったのですが、
いやもう、大変素晴らしいショウでした。
「オーケストラのコンサートって、こんなにポップだったっけ?」と思ってしまうほど。
ロックのコンサートのような高揚感に包まれたステージだったように思います。

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上映時間89分!竜巻スゴけりゃそれでよし!POVディザスター映画『イントゥ・ザ・ストーム』

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竜巻映画といえば『ツイスター』(96)を真っ先に思い出しますが、
「あれよりもっとデカい竜巻の映画を、いま流行りのPOVでやっちまおうぜ!」
…というノリで製作したと思われるディザスター・パニック映画、
『イントゥ・ザ・ストーム』(14)の内覧試写を7月某日に観てきました。

2D字幕版での鑑賞だったので、
3Dで観た時の映像の迫力がどのくらいかは分かりませんが、
音響効果は凄まじかった。
巨大竜巻がごごごごごごぉぉぉぉぉーーと唸りを上げる度に座席が揺れてました。
あれを体験するためだけにでも、映画館でこの映画を観る価値はあるかと。
ホームシアターでやったら音がデカくて近所迷惑になりますし、
ヘッドホン装着だと「椅子が揺れる」という体験は出来ませんので。

こういう映画はやはり3Dで観たいところですが、
吹き替え版でお笑い芸人を使ってるというのがちょっとね…。
脇役とはいえ、映画の前半は結構出番が多いキャラなんですよ。
「3D字幕版」の上映があることを切に願います。

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