『イコライザー』のサントラ盤にクライマックスのあの曲を補完しよう!というお話。

the equalizer

デンゼル・ワシントンが演じる仕置人、ロバート・マッコールの活躍が痛快な『イコライザー』(14)。
サントラ盤もなかなか売れているそうで、お買い上げありがとうございます。日本盤向けにメッセージを寄せてくれたハリー・グレッグソン=ウィリアムズも喜んでいると思います。

The Equalizer (Original Motion Picture Soundtrack) – amazon music

サントラ盤にはハリーさんのクールな劇伴が収録されているわけですが、映画を観た方で「クライマックスのあの曲が入ってないぞ?」と思った方も多いのではないでしょうか。
というわけで、本日はクライマックスのホームセンターでの激闘シーンで流れたあの曲のお話です。

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新年のごあいさつ&2014年 個人的に印象に残ったサントラ盤7選

jack ryan

新年あけましておめでとうございます。
大晦日は『ゲームセンターCX』を延々見ながら、
HGUC ジェガンJ型を作っていたら年が明けました。
今は『ゲームセンターCX』のクレイジー・クライマーの回を見ています。

さて映画音楽物書きである以上、
何か2014年を総括するようなサントラネタを書こうと思ったのですが、
フツーに「2014年のサントラトップ10」とかやってもツマラナイので、
個人的に印象に残った作品を挙げていきたいなーと思います。

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『インターステラー』を観て思ったこと→『イベント・ホライゾン』はもっと評価されていい映画です!

event horizon

前回ブログに投稿したとおり、
ワタクシ『インターステラー』(14)を観てきたわけですが、
劇中のワームホールの説明シーンを見た時にふと思い出したのです。
「ああ、これ『イベント・ホライゾン』(97)と全く同じ説明の仕方だわー」と。
そして映画を観終わる頃にはこう確信しておりました。

『イベント・ホライゾン』はもっと評価されて然るべき作品ではないだろうか?

まぁワタクシこの映画が劇場公開当時から大好きだったので、
かなり個人的な贔屓も入ってますが、
ワームホールを題材にしたSFスリラーとしてはかなりよく出来た映画ではないかと。

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『ケルティック・ロマンス』製品補充完了のお知らせ

MGMU1005

今回も『インターステラー』(14)繋がりのネタを書く予定だったのですが、
優先順位的にこっちの方が先だろうと思ったので予定変更。
弊社からのお知らせでございます。

先日「在庫がなくなってもう大変」的なことを書かせて頂いた、
マイケル・ダナ&ジェフ・ダナの『ケルティック・ロマンス』ですが、
業者さんから思った以上に早く追加プレス分が届きました。

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やっぱりジマーさんの音楽はいい… 『インターステラー』のサントラ盤

先日『インターステラー』(14)を観てきました。
上映時間169分の大作、事前情報や予備知識を一切入れずに観に行ったせいか、なかなか楽しめました。
スケールが大きい話なのか、究極的な内輪の話だったのかよく分からない印象も受けましたが(ネタバレになるので詳しいことは割愛)。

それにしてもジマーさんの音楽は今回も素晴らしかった。
一部で「音楽が饒舌すぎる」という感想もあったようですが、個人的には今回のジマーさんの音楽はいい感じに抑揚が効いていて、心に染み渡るサウンドだったと思います。

Interstellar: Original Motion Picture Soundtrack (Expanded Edition) – amazon

饒舌すぎるといえば、アメリア・ブラント博士が「愛だけが時空を超える」と力説するシーンの方が個人的には気になりましたね…。いくら喋っているのが科学者とはいえ、あれはセリフが説明的すぎる気がしてならない。

Love is the one thing that we’re capable of perceiving that transcends dimensions of time and space.
Maybe we should trust that, even if we can’t understand it.
All right Cooper.
Yes, the tiniest possibility of seeing Wolf again excites me.
That doesn’t mean I’m wrong.

…とまぁこんな感じで、この前にも3、4行近いセリフがあるという感じ。
あの場面、もっと自然なセリフ回しで「愛」の定義をしてくれていたらなぁ…と思いました。
とはいえ「スマホばっかりいじってないで、もっと広い世界に目を向けましょう」というクリストファー・ノーランのメッセージには大いに共感できるので、そういう意味では愛おしい映画ではありました。

ただ個人的な希望と致しましては、ノーラン監督は今後の作品で物語の世界観をもうちょっと小さくしてもらいたいなと思いますね…。
『ダークナイト ライジング』(12)以降、どうも話が壮大すぎていろいろ頭を抱えてしまうので。
『インソムニア』(02)とか『プレステージ』(06)の頃が恋しい今日この頃です。

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