マイケル・ダナ、『ライフ・オブ・パイ』でアカデミー賞最優秀作曲賞&歌曲賞ノミネート!

life of pi

いやー、遂にここまで来ましたねー。

先日2013年のアカデミー賞と英国アカデミー賞(BAFTA)のノミネート作品が発表になりましたが、マイケル・ダナも『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(12)で見事作曲賞ノミネート。しかもアカデミー賞の最優秀歌曲賞にもノミネートされました。

■2013年アカデミー賞
http://oscar.go.com/nominees

■2013年英国アカデミー賞
http://www.bafta.org/film/awards/nominees-winners-2013,3584,BA.html

僕は『スウィート ヒアアフター』(97)あたりの頃からマイケル・ダナのファンを公言してますが、身の回りの映画好きにそれを言っても「誰それ?」状態だったし(ランブリング・レコーズのMさんが「私も大好きな作曲家です」と言ってくれたのが唯一の救い)、キネ旬ムック『オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽編』の「好きな映画音楽 作曲家ランキング」でダナの名前を書いても得票数が2票だけだったり(もう一人は誰だったんだろう?)、切なくなるような状況が長年続いておりましたが、ようやく彼の名前が広く認知される事になりそうだなーと思います。

作曲賞候補作品の分析(というか個人的な感想)はまた次回という事で。

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マイケル・ダナ賞レース参戦へ

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twitterでちょくちょくツイートしたり、『ケルティック・ロマンス』の特設サイトのトップページでお知らせしたりしましたが、マイケル・ダナが映画『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(12)の音楽で各種映画賞の作曲賞にノミネートされています。

今のところの主要な映画賞のノミネート状況は以下の通り。

■2013年ゴールデン・グローブ賞 音楽賞ノミネート
http://www.goldenglobes.org/2012/12/nominations-2013/

■2013年ブロードキャスト映画批評家協会賞 音楽賞ノミネート
http://www.criticschoice.com/movie-awards/

■2012年サンディエゴ映画批評家協会賞 作曲賞ノミネート(確定)
http://www.sdfcs.org/2012-awards/

■2012年ラスベガス映画批評家協会賞 作曲賞受賞(確定)
http://www.lvfcs.org/lvfcs/2012.html

ラスベガス映画批評家協会賞、受賞しましたねー。素晴らしい。
この調子でオスカーノミネートまで行ってもらいたいですねー。
そして是非ゴールデン・グローブ共々受賞して頂きたいところです。

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『フランケンウィニー』のサントラ盤について

frankenweenie

さて『フランケンウィニー』(12)の音楽についてなのですが、僕は今回サントラ盤のライナーノーツを担当させて頂いたため、ここでダニー・エルフマンの音楽についてこと細かに書いてしまうと、「ライナーノーツの意味ないじゃん!」という事になってしまうのです。

なので、補足的な事をサラッと書かせて頂く事にします。

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『007 ゴールデンアイ』の音楽は是か非か

goldeneye

こんなブログタイトルにしてしまいましたが、
僕の中では既に答えが決まっておりまして、
『007 ゴールデンアイ』(95)のエリック・セラの音楽はもう断然”是”なのであります。

しかしコアな(年季の入った)007ファンの間では、
セラの音楽は賛否真っ二つ…というか、否定派の方が若干多い感じ。
今度の『007 スカイフォール』(12)の音楽より意見が分かれてます。
「まんま『レオン』(94)じゃん!」とか「こんなの007の音楽じゃねぇ」とか、
結構辛辣な意見もチラチラ見たりもするのですが、
いやかなり面白いですってセラの007音楽。

『ゴールデンアイ』は1989年の『消されたライセンス』以来、
実に6年ぶりのボンド映画だったわけですが、
ピアース・ブロスナン(当時42歳)を5代目ボンドに迎えて、
久々にシリーズを”復活”させるにあたって、
「新鮮さ」と「スタイリッシュさ」を前面に押し出す戦略で行く事にしたのでしょう。
となると、音楽もこれまでのジョン・バリーのスタイルとは違った路線で行きたくなるのが人情というもの。
そこで白羽の矢が立ったのが、
前年に『レオン』がスマッシュヒットを記録して、
英語圏での知名度が上がったエリック・セラだったのではないかと思うのです。

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