マイケル・ダナ、アカデミー賞最優秀作曲賞受賞!!!

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遂にこの日がやって参りました。

我らが『ケルティック・ロマンス』のマイケル・ダナが、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(12)の音楽で第85回アカデミー賞の最優秀作曲賞を受賞致しました。

きのうはツイッターで大喜びさせて頂きましたが、正直「まぁ喜びのツイートを発したところで、反応は皆無に等しいだろうなー」と思っておりました。でも、日頃お世話になっている人から、ツイッターでフォローさせて頂いている直接面識のない方に至るまで、いろんな人からマイケルさんの受賞祝いのツイートを頂いたり、メッセージをもらったりして、ワタクシ大変嬉しかったです。

たぶん、昨日はツイッターやってて一番楽しい日だったかもしれません。
ツイートやメッセージを下さった皆さま、ありがとうございました。

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マイケル・ダナ名作選 / ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 (2012)

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『ケルティック・ロマンス』のアーティスト、マイケル・ダナ&ジェフ・ダナのフィルモグラフィーを振り返る不定期連載企画。

今回は「いま書かないでいつ書くんだ」という事で、マイケル初のオスカーノミネートとなった『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(12)をご紹介します。

アン・リーが単なるサバイバル映画を撮るわけがないとは思っていましたが、これほどまでに暗喩に満ちた、宗教的な思想を問う内容だったとは。何を書いてもネタバレになりそうなので、物語の解釈についてはここで触れない事にしておきます(僕自身100パーセント話を理解したわけではないから、という理由もありますが)。

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マシュー・マコノヒーのダークサイドが炸裂する怪作『キラー・スナイパー(原題:KILLER JOE)』

ウィリアム・フリードキン監督が放つ異色スリラー(というかダークコメディでもある)『KILLER JOE』(12)が『キラー・スナイパー』というズレた邦題でDVDスルーになりました。

この映画、スナイパーなんか出て来ません。
タイトルロールの悪徳警官ジョー(マシュー・マコノヒー)も狙撃銃なんか持たないし、そもそもガンアクション・シーンもありません。

多くの人が「何でこんな邦題になったんだよ!」と憤慨しているようですが、おそらく発売元が「何か地味な映画だから、タイトルを”キラー・スナイパー”にして、アクション映画と勘違いして製品を手に取ってもらえるようにしよう」…と考えたのではないかと思われます。

ちなみに『KILLER JOE』は、トレイシー・レッツ(『BUG/バグ』(06)の原作者)の戯曲を映画化した作品です。観ていて「地味」と思ったら、それは「舞台劇が原作だから」ということなので念のため。

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TAKEN 2 -96時間 リベンジ-

taken2

自分は前作『96時間』(08)がすごく気に入っているので、
続編『96時間 リベンジ』(12)は期待半分・不安半分で観に行きました。
しかしいざ本編を観てみたら、続編とはいえまあまあ楽しめたのでひと安心。

ブライアン(リーアム・ニーソン)の親バカぶりは今回も健在ですが、続編ではそこに「元妻(ファムケ・ヤンセン)にも未練タラタラ」という要素が加わり、「俺の家族に手ェ出す奴は全員ブッ殺す!」的な家族ヒーローっぷりに磨きがかかりました。前作のパリに続いてイスタンブールの街を破壊しつつ、至る所でリーアム無双を繰り広げる事になります。

個人的にツボだったシーンは以下の通り。

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マイケル・ダナ、ゴールデン・グローブ賞の作曲賞受賞!

「ケルティック・ロマンス」のマイケル・ダナが『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(12)の音楽で、めでたくゴールデン・グローブ賞の最優秀作曲賞を受賞しました。

いやー嬉しいですね。ダナの受賞はもちろんの事、プレゼンテーターがジェイソン・ステイサムだったのも個人的に嬉しかったりして。ジェニファー・ロペスと一緒に出てたのは、映画『PARKER/パーカー』(13)の宣伝も兼ねてますね。ワイルドな封筒の開封の仕方がツボでした(笑)。

壇上にはX JAPANのYOSHIKIもいたし、ある意味話題性にも事欠かない顔ぶれ。

さて、これでいよいよアカデミー賞作曲賞も射程圏内に入ったわけですが、気になるアカデミー賞の作曲賞候補者の顔ぶれはというと、

■ダリオ・マリアネッリ/『アンナ・カレーニナ』
■アレクサンドル・デスプラ/『アルゴ』
■マイケル・ダナ/『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
■ジョン・ウィリアムズ/『リンカーン』
■トーマス・ニューマン/『007/スカイフォール』

…となっております。
今年は「映画音楽できちんとした実績を残している人」がノミネートになりました。

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