東京での上映開始から遅れること約1ヶ月半。
やっと『ナイトクローラー』(14)を観ることが出来ました。
ワタクシ映画が日本公開になる前に既にサントラ盤を買っておりまして、
映画を観る前の段階でかなり音楽を聴き込んでいたのですが、
実際に映画本編を観るといろんな発見があって面白かったですね。
東京での上映開始から遅れること約1ヶ月半。
やっと『ナイトクローラー』(14)を観ることが出来ました。
ワタクシ映画が日本公開になる前に既にサントラ盤を買っておりまして、
映画を観る前の段階でかなり音楽を聴き込んでいたのですが、
実際に映画本編を観るといろんな発見があって面白かったですね。
Pomp and Circumstance (From “Kingsman: The Secret Service”) – amazon MP3
前回『キングスマン』(14)のオリジナル・スコアについて書かせて頂いたので、今回は映画本編で使われた既製曲について。
マシュー・ヴォーン監督作品のシニカルかつ意表を突く選曲センスには『レイヤー・ケーキ』(04)の時から注目しておりましたが(デュラン・デュランの”Ordinary World”の使い方とか)、今回の選曲もなかなかすごかった…。
曲数的には『キック・アス』(10)の時よりも少ないのですが、選曲の裏に込められたユーモアのドギツさは『キック・アス』以上でした。
ひとまず使用曲をざっとリストアップしてみると大体こんな感じ。
Money For Nothing
Written by Mark Knopfler / Sting
Performed by Dire Straits
Bonkers
Written by Dizzee Rascal (as Dylan Mills) / Armand Van Helden
Performed by Dizzee Rascal & Armand Van Helden
Feel the Love
Written by Piers Agget (as Piers Aggett), Kesi Dryden,
Amir Amor (as Amir Izadkhah), John Newman
Performed by Rudimental
Free Bird
Written by Allen Collins / Ronnie Van Zant
Performed by Lynyrd Skynyrd
Courtesy of MCA Records Inc.
Pomp & Circumstance
Written by Edward Elgar
Give It Up
Written by Deborah Carter / Harry Wayne Casey (as Harry Casey)
Performed by KC & The Sunshine Band
Slave To Love
Written by Bryan Ferry
Performed by Bryan Ferry
Get Ready For It
Written by Gary Barlow / Howard Donald /
Mark Owen / Steve Robson
Performed by Take That
Heavy Crown
Written by Iggy Azalea / Jon Turner / Jon Shave /
George Astasio / Jason Pebworth / Ellie Goulding & Salt Wives
Performed by Iggy Azalea and Ellie Goulding
Kingsman: The Secret Service – Original Motion Picture Score (amazon)
Kingsman: The Secret Service – Original Motion Picture Score (TOWER RECORDS)
9月は『ピクセル』(15)と『キングスマン』(14)がほぼ同時公開ということで、図らずもヘンリー・ジャックマンの音楽担当作品がまとめて公開されることになりました。
マシュー・ヴォーンの監督作では『レイヤー・ケーキ』(04)が一番好きで、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)も結構よかったかなと思うのですが、『キック・アス』(10)は正直なところ周囲の盛り上がりほど作品に乗れなかった部分が多々ありまして、特にヒットガールに関してはハートを奪われるどころか無双が凄絶で恐ろしさすら感じた始末でした。
なので今回の“キレッキレ”なるキャッチコピーが踊る『キングスマン』はどうかなーと思ったのですが、まあ思っていたよりは面白かったかなと。相変わらず劇中かなりハデに殺生をやってくれますが、当方の想像よりも血生臭くない見せ方をしていたのでこれならいいんじゃないかと。自分の感覚で例えるなら『ブレイド』(98)のバンパイア消滅描写に近い感じ。
作り手側のスタンスも比較的フェアというか何というか、階級意識(エリート意識)の強い人とか、政界・財界のセレブな人たちとか、ロンドン下町のチンピラとか、キリスト教原理主義者とか、スマホ中毒の現代人とか、過激な環境保護論者とか、そういう人たちを等しく皮肉りまくっている。
そんな中で大殺生ショーを繰り広げた結果、最後に“Manners Maketh Man”というテーマに帰結するという屈折したユーモアセンスが刺さる人には刺さるのではないかと。
というわけで本編の感想はこのへんにして、『キングスマン』の音楽について書かせて頂きます。
続きを読むまぁ是非もなにもワタクシ外国映画のタレント吹き替えは否定派でして、
「報道陣を前に公開アフレコ」なんて話題を見たり聞いたりすると拒否反応が起こるのですが、
否定するからには理由を明確にしておこうと思ってあれこれ考えてみました。
やはり「声の演技がヘタだから」というのが第一の理由ですが、
それじゃあ無難な芝居をしていたらいいのかと言われたらやっぱり嫌なわけで。
先日そのへんの理由を真剣に考えてみた次第です。
ジョニー・マーのLiquiroom公演の翌日、
ワタクシ仕事で『ピクセル』(15)のマスコミ試写に行ってきたのでした。
懐かしのゲームキャラが地球侵略にやってくるアレです。
この映画、本国での評価が賛否真っ二つで、
アダム・サンドラーのギャグも前半いささかキレがなかった(想定の範囲内)ものの、
NYのパックマンバトルあたりからだんだん盛り上がってきて、
帰りの新幹線の車内でプレス資料を見ながら映画の内容を思い出していたら、
何だかんだで満足感のある105分だったじゃないの!面白いよコレ!と思いました。
で、先日twitterでもちょこっと書きましたが、
帰宅して仕事場の本棚を見たらハッと気づいたわけです。