アクション映画音楽ファン必聴! 意外かもしれませんが『ピクセル』の劇伴は燃えるフルオケ・サウンドです!

pixels

「世界がピコピコ崩壊する」がキャッチフレーズのレトロゲーム・ディザスター映画『ピクセル』(15)。
劇中音楽は人気作曲家のヘンリー・ジャックマンが担当しております。
今秋日本公開予定の『キングスマン』(14)とか、
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)とか、
『ベイマックス』(14)の音楽を手掛けた人ですね。
本作への起用のキッカケとなったのはやはり『シュガー・ラッシュ』(12)だと思いますが。

何しろレトロゲームキャラが大量出演する映画ですから、
今回の音楽も『シュガー・ラッシュ』寄りのポップなスタイルか、
あるいはもっとピコピコした音を多用した曲作りをするのだろうなと予想していましたが、
ジャックマンは『ピクセル』で普遍的なスタイルのフルオケ・スコアを作曲していました。
テクノポップっぽい電子音はほとんど使ってません。
いやーこれは少々驚きました。

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『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の音楽はシリーズ屈指のシブい仕上がりだったの巻

rogue nation

映画の劇場公開から遅れること約2週間。
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)のサントラ盤が届いたので、8月下旬はずっとこのサントラを聴いてました。

ヒッチコキアンのデ・パルマ・タッチ全開の1作目。
ジョン・ウーが”いつものジョン・ウー”スタイルでゴリ押しした2作目。
J・J・エイブラムスが『M:I』を『エイリアス』風に料理した3作目。
ブラッド・バードが『Mr.インクレディブル』風の活劇タッチを持ち込んだ4作目。
そして70年代アクション・スリラー映画の雰囲気を持ち込んだ今回の5作目…と、
監督のカラーが如実に表れるシリーズですが、
音楽もシリーズごとに作曲家の”個性”が如実に表れていて、
これがなかなか面白い。

 

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奥が深い音楽をリーズナブルなお値段で。 『アリスのままで』のサントラ盤

still alice

ワタクシ映画版『ひつじのショーン』(15)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きましたが、
原稿を書くにあたってアイラン・エシュケリの近作もちゃんと聴いておいた方がいいだろうと思い、
『アリスのままで』(14)のサントラ盤を購入したのでした。

ここ最近忙しかったのでブログに書く機会がなかったのですが、
『アリスのままで』のサントラがなかなかの良盤だったので、
遅ればせながらご紹介させて頂こうかなと思います。

 

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“夏の夜の夢”はまだ続く…『ディズニー・イン・コンサート』終演後にダニー・エルフマンと会ってきた!の巻

ウッドベースの"中の人"のモデルがダニーエルフマンというナイトメアー的トリビア。
ウッドベースの”中の人”のモデルがダニーエルフマンというナイトメアー的トリビア。

昨年の『ティム・バートン&ダニー・エルフマン 映画音楽コンサート』で、
ワタクシ幸運にもダニー・エルフマンご本人とお会い出来たのですが、
大変嬉しいことに今年の『ディズニー・イン・コンサート:ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』でも、
終演後にダニーさんとお会いすることが出来ました。

(関連記事:一生の思い出になりました…!ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサート

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これがホントの”夏の夜の夢”! 『ディズニー・イン・コンサート:ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』

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先週の土曜日にレーベル業務のお休みを頂きまして、
『ディズニー・イン・コンサート:ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を観て参りました。
個人的には『アリス・イン・ワンダーランド』の演奏も観に行きたかったのですが、
予算とスケジュールと距離的な都合上どちらか1つしか観られなかったので、
ダニー・エルフマンの生歌が聴ける『ナイトメアー』を選ばせて頂いた次第です。

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)でのダニーさんの生歌は、
昨年の『ティム・バートン&ダニー・エルフマン 映画音楽コンサート』でもかなり披露してくれてましたが、
今回は映画の中で使われたジャックの歌を全部、しかも本人が歌ってしまおうと。
そしてウギー・ブギーやサリー、悪ガキトリオたちの歌も、
芸達者な4人のシンガーに生で歌ってもらっちゃおうと。
そしてスクリーンで映画本編を上映しながら、
劇伴と歌をオーケストラとシンガーたちの生演奏で聴いてもらっちゃおうという、
贅沢この上ないコンサートなのでした。

 

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