『スーサイド・スクワッド』は既製曲よりスティーヴン・プライスの音楽をもっと聴きたかった…の巻

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先週『スーサイド・スクワッド』(16)を観てきました。
ド派手なポスタービジュアルからもっとアナーキーな内容を想像していたのですが、
デヴィッド・エアー監督にしては思ったより無難にまとめたような印象でしたね。。

荒くれ者集団のアナーキーっぷりなら『サボタージュ』(14)の面々のほうがいい感じにブッ壊れてたし、
捨て駒部隊の悲哀というテーマも『フューリー』(14)のほうが真に迫っていたし、
何だか不完全燃焼な感じがして仕方がない。

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『ハイ・ライズ』は音楽でも階級社会を痛烈に風刺する。

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都内での劇場公開から遅れること約一ヶ月、
先日遅ればせながらヒエラルキー崩壊スリラー『ハイ・ライズ』(15)を観てきました。

そういう映画だということは分かっていましたが、
ポスタービジュアルなどでスタイリッシュさを前面に出しつつ、
映画開始数分でゴミ屋敷のような不潔でカオスな映像を見せられるという構成が強烈でしたね。。。
その後はエロ・グロ・インモラル・デカダンスな展開の連続。

 

「上層階に行くにつれて住民が富裕層になっていく」
「電力などの供給は上層階優先」
「下層階の住人の陳情は基本的に後回し(もしくは放置)」
…というとんでもないマンションですが、
「入居時に管理者側からルールの説明があったんじゃないの?」と思ったものの、
マンションの設計者ロイヤル氏(ジェレミー・アイアンズ)の言動を見ていると、
たぶん肝心なことは一切説明しなかったんだろうなと思いました。
こんなマンション、お金があっても絶対住みたくない…。

ことほどさようにイギリスの階級社会を痛烈に皮肉った本作ですが、
音楽もなかなかシニカルでした。

 

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仙台の老舗洋菓子店「ガトーかんの」お菓子セレクション(焼き菓子編)

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その昔、仙台には「信用堂洋菓子店」というケーキ屋さんがありまして、
ワタクシの母曰く「なかなかケーキの美味しいお店だった」とのことなのですが、
残念ながらだいぶ前に閉店してしまったのでした。

が、しかし。

昭和レトロな横丁通り「仙台浅草」に、
その「信用堂」のスピリットを受け継ぐ老舗洋菓子店があるのです。
お店の名前は「ガトーかんの」。
北仙台商店会のウェブサイトによると昭和48年創業という超老舗。
お店のご主人が以前その「信用堂」で菓子職人として修行しておられて、
その後独立して今の場所に自分のお店を開いたのでした。
まあそういう意味で「信用堂」のスピリットを受け継いでいるのではないかな、とワタクシは思っているわけです。

お菓子の包装には「洋菓子・高級パン ガトーかんの」と印刷されていますが、
どの商品も基本的にとてもリーズナブル。
「菓子パン&総菜パン」「ケーキ」「焼き菓子」を販売していますが、
今回は個性溢れるネーミングの商品が並ぶ「焼き菓子編」ということで、
当方の購入アイテムをご紹介したいと思います。

 

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『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のジョン・ウィリアムズは音楽で”夢”を描くの巻

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エイベックス&ウォルト・ディズニー・ジャパン様からのご依頼で、
『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

音楽はみんな大好き巨匠ジョン・ウィリアムズ。
ウィリアムズの健康上の理由もあり、
スピルバーグの前作『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)の音楽はトーマス・ニューマンでしたが、
本作でスピルバーグ×ウィリアムズのコンビが復活しました。
御年84歳ともなると、いろいろ心配してしまいますからね。。
YouTubeで『BFG』のレコーディング風景を見ましたが、
ウィリアムズがお元気そうだったので安心しました。

 

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