BANGER!!!に『クリード チャンプを継ぐ男』と『クリード 炎の宿敵』についての音楽コラムを書かせて頂きました。

「BANGER!!!」の担当の方から「『クリード』について何か音楽コラムを書いて下さい!」と言われていたので、数日前に先方へ原稿をお送りしました。
で、本日サイトにコラムがアップされました。

名曲を産み出した『ロッキー』からサウンドトラックを引き継いだのは、『ブラックパンサー』作曲家! | BANGER!!!
https://www.banger.jp/movie/3416/

『クリード』シリーズについては、以前当方のブログでもあれこれ書かせて頂きましたが、

『クリード 炎の宿敵』を観て、『クリード チャンプを継ぐ男』の音楽の構成がよく分かったという話。 https://www.marigold-mu.net/blog/archives/9673

ビル・コンティのあのメロディー、使ってます!『クリード チャンプを継ぐ男』のオリジナル・スコア https://www.marigold-mu.net/blog/archives/7385

BANGER!!!に載せて頂くからには、もっとちゃんとした文章を書かなければと思い、大幅に加筆修正というか構成を練り直させて頂きました。

 

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『クリード 炎の宿敵』を観て、『クリード チャンプを継ぐ男』の音楽の構成がよく分かったという話。

新年一発目の映画はマスコミ試写会で観た某映画(←諸事情によりまだ言えない)だったのですが、映画館で観たのは『クリード 炎の宿敵』(18)ということになりました。

『クリード チャンプを継ぐ男』(15)はとてもいい出来だったし、
今回はイワン・ドラゴとの遺恨戦第2ラウンドを描くとなったら、
こりゃ期待しないのが無理でしょ!…という感じだったのですが、
いや~~いい映画でしたねこれ。
ワタクシは映画が始まってからずっとドラゴに感情移入して観てしまいましたよ。。

思えばワタクシは『ウォーリアー』(11)でもトム・ハーディ扮するトミーを応援していたし、「守るべきもののために戦う」キャラよりも「失うものは何もない」キャラに肩入れする傾向があるのかもしれません。
『ロッキー4/炎の友情』(85)の後、ドラゴが33年間どんな人生を送ってきたのか考えるだけでも泣けてくるのに、
映画のクライマックスで息子にとったあの行動ときたら…。
「それでいい、それでいいんだよドラゴ!」と心の中で叫んでいましたね。。(大袈裟?)

さて何だかよく分からないブログタイトルの件ですが、
今回の『炎の宿敵』を観て、前作『チャンプを継ぐ男』の音楽でモヤモヤしていた部分がいろいろクリアになりまして、
それについてちょっと書いてみようかなと思った次第です。

 

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「<聴くシネマ名作選>サウンドトラック1000」で5タイトルのライナーノーツを書かせて頂きました。

先日ちょろっとtwitterでもお知らせ致しましたが、
ソニー・ミュージック ジャパン様からのご依頼で、
旧作サントラ全50タイトル・低価格リイシュー企画「<聴くシネマ名作選>サウンドトラック1000」にて5タイトルのライナーノーツを書かせて頂きました。

まずワタクシが担当させて頂いた映画のタイトルだけざざーっとご紹介すると、

『アルマゲドン』(スコア盤)
『インデペンデンス・デイ』
『パシフィック・リム』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『トゥルーライズ』

…の5タイトルでございました。

 

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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(音楽について)

a game of shadows

今回は『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の音楽について書こうと思うのですが、例によってライナーノーツと同じ事をここで書いても意味がないので、何か別な事を書きたいと思います。

作曲は前作に引き続きハンス・ジマー(と一応ローン・バルフ)。「前作と同じ雰囲気の音楽」というレビューをよく見かけますが、2度3度とアルバムを聴き込んでいくと、「だいぶスコアのノリを変えてきたなぁ」と、最初とは違った印象を受けるのではないかと思います。
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ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島(音楽について)

narnia

『ナルニア』シリーズはこれまでハリー・グレッグソン=ウィリアムズが音楽を担当していましたが、監督がマイケル・アプテッドに交代した事により、音楽担当もアプテッドご贔屓のデヴィッド・アーノルドに代わりました。

アーノルドといえば、最近はすっかり「007映画の専属作曲家」という感じになりましたが、一連の007シリーズで聞かせている「オーケストラ+打ち込み」という作風とはうって変わって、今回の『アスラン王と魔法の島』では全編正統派のフルオケ・スコアを聞かせてくれています。アーノルドが活劇タッチの音楽を作曲するのは、三銃士をメイド・イン・香港チックなワイヤーアクションで撮った珍奇な映画『ヤングブラッド』(01)以来になると思われます。

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