『フランケンウィニー』のこと

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『ダーク・シャドウ』(12)について書いた時にも言いましたが、『エド・ウッド』(94)以降のティム・バートンは、ヒットメーカーとしての地位を築いてしまって、自身のアイデンティティーについて悩まなくなったので、結果として作品自体にも初期のようなキレがなくなってしまったように思うのです。
なのでバートンの新作が公開になっても、「初期作品ほどの出来じゃないだろうけど、まぁ観てみようかな」という感じでさほど期待せずに観に行く事が多くなったような気がします。

しかし今回の『フランケンウィニー』(12)は1984年製作の同名実写短編映画をストップモーション・アニメでリメイクした作品なので、初期作にあった「出自や見た目がヘンというだけで周囲から誤解を受ける者の悲哀」というテーマも比較的しっかり描かれていたと思います。

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ロックアウト

『007 スカイフォール』(12)が早く観たいのですが、
まず『ロックアウト』(12)を先に観てきました。
こっちの方が早く劇場公開が終わってしまいそうだから。

『96時間』(08)や『パリより愛をこめて』(10)の流れを組む、リュック・ベッソン謹製「準A級(あるいはB+級)のハリウッドスターを使って作った小料理風アクション映画」シリーズ最新作。宇宙刑務所を舞台にガイ・ピアースと極悪囚人が大暴れします。

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『007 ゴールデンアイ』の音楽は是か非か

goldeneye

こんなブログタイトルにしてしまいましたが、
僕の中では既に答えが決まっておりまして、
『007 ゴールデンアイ』(95)のエリック・セラの音楽はもう断然”是”なのであります。

しかしコアな(年季の入った)007ファンの間では、
セラの音楽は賛否真っ二つ…というか、否定派の方が若干多い感じ。
今度の『007 スカイフォール』(12)の音楽より意見が分かれてます。
「まんま『レオン』(94)じゃん!」とか「こんなの007の音楽じゃねぇ」とか、
結構辛辣な意見もチラチラ見たりもするのですが、
いやかなり面白いですってセラの007音楽。

『ゴールデンアイ』は1989年の『消されたライセンス』以来、
実に6年ぶりのボンド映画だったわけですが、
ピアース・ブロスナン(当時42歳)を5代目ボンドに迎えて、
久々にシリーズを”復活”させるにあたって、
「新鮮さ」と「スタイリッシュさ」を前面に押し出す戦略で行く事にしたのでしょう。
となると、音楽もこれまでのジョン・バリーのスタイルとは違った路線で行きたくなるのが人情というもの。
そこで白羽の矢が立ったのが、
前年に『レオン』がスマッシュヒットを記録して、
英語圏での知名度が上がったエリック・セラだったのではないかと思うのです。

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HGUC GMII(エゥーゴカラー)とベースジャバー(ジオン残党軍カラー)が届いた

GMII a.e.u.g color01

昨日、だいぶ前にプレミアムバンダイで注文していたエゥーゴカラーのジムIIと、ジオン残党軍カラーのベースジャバーが届きました。

ジムIIは連邦軍カラー(赤と白のやつ)、トリントン基地所属のデザートカラーに続いて3体目。我ながら一体どんだけジム好きなんだと箱を前にして思う。どことなく哀れを誘う感じのこの顔→(凸)が何だか愛おしいんだな、これが。

というわけで、早速箱を開けてみる。

GMII a.e.u.g color02

成形色はこんな感じ。特に限定版だけのおまけパーツとかはありません(泣)。
この写真じゃよく分かりませんが、ちゃんと連邦軍カラーに比べてややクリーム色っぽい白になってます。
連邦カラーのGMIIを横に並べて比べると、白の発色の違いがよく分かります。

エゥーゴカラーのジムIIといえばやはりアレですね、メッサーラを駆るシロッコに「落ちろ、蚊トンボ」と思いっきり見下されて撃ち落とされたのが印象深い。セリフに”!”マークすらつかない冷めた口調で罵られていたのが何だか泣けてくる。

アニメ本編でジムIIが撃墜したMSは、ジャブローのグフ飛行試験型くらいだったでしょうか。しかも単機で墜としたんじゃなくて、確かネモとの共闘だった気がする。あとは一方的に撃墜されるのみ。見事なジョバーっぷりです。

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