10/6の土曜日、
いつもお世話になっているCafe et Bar Deuxの
2周年記念パーティーに行って参りました。
お店の名前が”Deux(2)”だけに、
2周年というのは何かと思い入れのあるアニバーサリー・イヤーなわけですね。
正確には10/4が2周年の日だったのですが。
10/6の土曜日、
いつもお世話になっているCafe et Bar Deuxの
2周年記念パーティーに行って参りました。
お店の名前が”Deux(2)”だけに、
2周年というのは何かと思い入れのあるアニバーサリー・イヤーなわけですね。
正確には10/4が2周年の日だったのですが。
文章が長くなって前回書けなかった『エージェント・マロリー』(11)の音楽について。
オリジナル・スコア作曲は『オーシャンズ11』(01)のデヴィッド・ホームズです。
スティーヴン・ソダーバーグ映画の常連作曲家といえば真っ先にクリフ・マルチネスの名前が挙がるわけですが、マルチネスは『トラフィック』(00)とか『コンテイジョン』(11)などのシリアスドラマ系、ホームズは『オーシャンズ』シリーズや『アウト・オブ・サイト』(98)のような娯楽映画系、という感じで作品によって作曲家も使い分けている様子(『エリン・ブロコビッチ』(00)と『さらば、ベルリン』(06)ではトーマス・ニューマンを起用してたけど)。
で、この『エージェント・マロリー』のホームズの音楽が実にカッコイイ。
サウンド的には『アウト・オブ・サイト』の流れを組む、ドラムス&ベースのグルーヴで聴かせるクラブ/ジャズ系の音。「もしラロ・シフリンが今風のクラブ/ジャズ系のスコアを書いたら?」みたいな感じのサウンドです。威勢のいいブラスの鳴らし方とか、エレキギターのレトロな音の響きとか、70年代TVシリーズの音楽を彷彿とさせるものがありますな。メロディーを楽しむというより、グルーヴを楽しむスコア。
映画の日に『最強のふたり』(11)じゃなくて、あえて『エージェント・マロリー』(11)を観に行ったひねくれ者です。ひねくれ者というか、まぁ個人的にスティーヴン・ソダーバーグの映画が好きなので。
女子総合格闘界の人気者、ジーナ・カラーノ主演のアクション映画でございます。
「組織に裏切られた女性エージェントが、復讐のためひとり黒幕に戦いを挑む」というシンプルなストーリーを、時系列のシャッフルとクセモノ俳優たちの勿体ぶったセリフでトリッキーに仕立てた、いかにもソダーバーグ的な構成。アンチ・ソダーバーグな人にはこの手法が「スカした映画撮りやがって」と勘に障るらしい。
なぜこのタイミングで?という気もしますが、先頃HGUCシリーズでハンブラビが発売になったので買ってみました。
買っておいてこういう事を言うのも何ですが、僕はハンブラビがあまり好きじゃなかったというか、正直苦手でした。というのも『機動戦士Zガンダム』を放送していた当時、ヤザン・ゲーブル大尉の極悪な戦いっぷりが子供心に恐くて、ややトラウマ気味になったから。
ヤザンの悪行といってすぐに思い出せるのは、
■ドサクサに紛れてジャマイカン少佐を謀殺(まぁこれはスッキリしたけど:笑)
■バッチ中尉のリックディアスをなぶり殺し
■アーガマに帰還しようとした片腕のジムII(ネモカラーのアレ)にトドメの一撃
■ウミヘビで百式をドツいて大気圏に突き落とす
■レコア少尉のメタスをギッタギタに(「男の武器」テールランスの攻撃がアレな感じ)
■Zガンダムにクモの巣攻撃→主人公(カミーユ)に電撃を食らわして気絶させる
■前方不注意で追突事故を起こしたカツにトドメの一撃
■エマ中尉のガンダムMk-IIをボコボコに
■Mk-IIを庇ったラーディッシュを容赦なく撃沈
■パラス・アテネの残骸に容赦なくビームライフル発射(その結果エマ中尉重傷)
…とまぁこんな感じ。恐すぎ。当時バッチ中尉のリックディアス撃墜シーンを見た時は背筋が寒くなりました(妙に生々しく描いてたし)。これで「ヤザンは極悪非道っぽいけど、実は意外と部下の面倒見がいい人」と言われても、小学生の僕には全然ピンと来ませんでしたね…。
そんな自分も30代半ば。そろそろ過去のトラウマと対峙する必要があるのではないかと思い、HGUCハンブラビ購入に踏み切ったわけです(少々大げさですが)。
故トニー・スコット監督が「野球の事を全然知らない(興味がない)」のに撮ったというメジャーリーグを舞台にしたサイコ・サスペンス映画『ザ・ファン』(96)。
ロバート・デ・ニーロがうだつの上がらないナイフのセールスマン、ギル・レナード、「黒い中学生」ウェズリー・スナイプスが高給取りのメジャーリーガー、ボビー・レイバーンを演じてます。デ・ニーロがナイフのセールスマンというだけでまず恐い。「ファンはどうでもいい」という”いかにも”な発言をカマすスター選手をイヤミに演じたスナイプスもいい芝居してます。巷の評価はイマイチっぽいですが、僕はこの映画結構好きです。
ボビーの口八丁なエージェント役のジョン・レグイザモ、ボビーのライバル選手プリモ役のベニチオ・デル・トロ、姉御チックなスポーツ記者のエレン・バーキン、放送関係の技術屋役でジャック・ブラック、ギルの元相棒役に『遊星からの物体X』(82)でバケモノになっちゃったチャールズ・ハラハンなど、有名どころの俳優が総出演。
オリジナル・スコア作曲はハンス・ジマー。ギルが「大のローリング・ストーンズ好き」という設定なので、劇中はストーンズの音楽ガンガン!…なのですが、権利関係の都合でサントラ盤には未収録。それだけならまだいいのですが(よくないけど)、その他にも劇中仕様曲がサントラに入ってなくて、その代わりに未使用曲がボーナストラックに入ってたりして、実にありがた迷惑な仕様のアルバムになってます。そういやこの時期にTVT Recordsから出たサントラはこういうのが多かったっけ。
というわけで、サントラ収録曲は以下の通り。
01: DID YOU MEAN WHAT YOU SAID / Sovory
02: LETTING GO / Terence Trent D’Arby
03: UNSTOPPABLE / Mic Geronimo (未使用曲)
04: HYMN OF THE BIG WHEEL / Massive Attack
05: (LET ME UP) I’VE HAD ENOUGH / Kenny Wayne Shepherd
06: LITTLE BOB / Black Grape
07: THE BORDER SONG (HOLY MOSES) / Raymond Myles (未使用曲)
08: WHAT’S GOIN’ DOWN / Honky
09: DELIVER ME / Foreskin 500
10: FOREVER BALLIN’ / Johnny “J” And Big Syke
11: I’M DA MAN / Jeune (未使用曲)
12: SACRIFICE / Hans Zimmer (オリジナル・スコア・メドレー)
ちなみに02はジマー作曲のメインテーマにテレンス・トレント・ダービーが歌詞をつけて歌ったものです。
ジマーのスコアメドレーは19分くらいあります。
ギルの狂気を表現した陰鬱なエレクトロ・スコアがスリリングでいい感じ。
では早速未収録曲を補完して、俺ジナルなサントラを作りましょう。