『裸の銃(ガン)を持つ男』3部作のサントラ盤は意外と洒落たシネ・ジャズですの巻

the naked gun

去年投稿しようとしたものの、タイミングを逸してお蔵入りになっていたネタです。

あれは去年の夏だったでしょうか。La-La Land Recordsから『裸の銃を持つ男』3部作のサントラ盤が出たので、ついつい買ってしまいました。

『裸の銃』1作目は1988年、
2作目は1991年、
3作目は1994年だったみたいなので、
シリーズ完結から20年が経った計算になります。
当時の自分は中学・高校生ぐらいでしたが、このシリーズには笑わせて頂きました。
字幕でも十分面白いけど、日曜洋画劇場放送版の羽佐間道夫氏の吹き替えが素晴らしかった。
『裸の銃』シリーズはアメリカン・コメディ映画史上に残る名作ではないかと思います(個人的に3作目は下ネタが多すぎてイマイチだったのですが)。

1作目も2作目も決して上品な映画ではありませんが、3作目は監督がデヴィッド・ザッカーからピーター・シーガルに代わったため、下ネタの見せ方にちょっと洒落っ気が欠けている印象があった。何しろこの監督、2年後に『ナッティ・プロフェッサー2』(96)を撮った人ですから。

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『インターステラー』を観て思ったこと→『イベント・ホライゾン』はもっと評価されていい映画です!

event horizon

前回ブログに投稿したとおり、
ワタクシ『インターステラー』(14)を観てきたわけですが、
劇中のワームホールの説明シーンを見た時にふと思い出したのです。
「ああ、これ『イベント・ホライゾン』(97)と全く同じ説明の仕方だわー」と。
そして映画を観終わる頃にはこう確信しておりました。

『イベント・ホライゾン』はもっと評価されて然るべき作品ではないだろうか?

まぁワタクシこの映画が劇場公開当時から大好きだったので、
かなり個人的な贔屓も入ってますが、
ワームホールを題材にしたSFスリラーとしてはかなりよく出来た映画ではないかと。

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THE DANNY ELFMAN BATMAN COLLECTIONが届いたよの巻

Batman Collection

La-La Land Recordsの今月の目玉商品、
The Danny Elfman BATMAN COLLECTIONが先日届きました。

batman_ost01
4枚組なので分厚いです。

数年前にリリースされた『バットマン』(89)と『バットマン・リターンズ』(92)の2枚組完全盤が売り切れたので、
同じ内容のものをCD4枚組にして、
若干装丁を変えて(4枚組になったから)再発売したものです。

当時完全盤を両方買った人には、ありがたみのないアイテムかもしれませんが、
ワタクシ完全盤を買いそびれて非常に悲しい思いをしておりましたので、
もう嬉しくて嬉しくて仕方がないのであります。

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スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプも出ています。カルト映画『キリング・ゾーイ』を再評価してみる

killing zoe

ジャン・=ユーグ・アングラード&エリック・ストルツ主演のイカレ系銀行強盗映画『キリング・ゾーイ』(93)。
日本での劇場公開から20年目の節目を迎える今年、
ディレクターズ・カット版のブルーレイ・リリースがあるそうで。
あれから20年も経ったんだなーとしみじみ思ってみたり。

http://killing-zoe.jp/

この映画を最初に観たのは、スター・チャンネルで放映した時だったと思います。
当時高校生でまだ純粋だった自分は、
初見時に「何てイカレた映画なんだ!」衝撃を受けたものです。
「ゲイでヤク中でエ○ズ」という強烈な悪党を演じたアングラードの姿に100メガショック。
『ニキータ』(90)のマルコ役のイメージが一気に吹き飛んでしまったのは言うまでもありません。
プロの金庫破りの割に全く主体性がないゼッドも、
エリック・ストルツが演じたことでいい味が出ています。

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