ハンス・ジマーの事だから、きっと壮大な音楽なんだろうなーとは思っていたし、
去年の10月頃にベテラン音楽監督のボブさんから、
「いまハンスが隣で曲を作っとるんだが、
今度の『マン・オブ・スティール』(13)の音楽は本当にグレイトだぞ!」
…というようなメールを貰っていたので、期待値は上がる一方だったのですが、
実際にサントラを聴いてみたら確かにスゴかった。いろんな意味で。
月: 2013年6月
Johnny Marr -The Messenger-
ジョニー・マーがThe Smiths→The Pretenders→The The→Electronic→Modest Mouse→The Cribsと渡り歩いて完成させたソロアルバム。
彼名義のソロ(及びソロ・プロジェクト)作品としては、
Johnny Marr and the HealersのBoomslang以来10年ぶりでしょうか。
今回のニューアルバムはCD購入後にかなり聴きまくったため、
ウォークマンの評価が2週間かそこらで☆5つになりました。
個人的に大好きなアルバムです。
…が、しかし。自分の身の回りの反応は何故だかイマイチで、
「ジョニー・マーは歌わないでギター弾いてる方がよかった」
「ジョニー・マーはザ・ザの頃のほうがよかったなぁー」
…と言われてしまい、どうにも肩身が狭いのです。
うーん…そうかなぁ。自分はすごくいいアルバムだと思っているのですが。
食ネタ/牛ボールのブラウンスープ(Cafe et Bar Deux)
食ネタのカテゴリーを作ったのに、
最近あまり投稿していなかった事に気がついたので書きます。
「Deux(ドゥー)」こと本町のCafe et Bar Deuxのランチメニューは、
カレー(野菜カレーかキーマカレーの2種)か、
日替わりスープのどちらかになるのですが、
最近は日替わりスープランチセットにハマリ気味。
スティーヴン・キング/『ビッグ・ドライバー』を読む。
先週、スティーヴン・キングの新刊『ビッグ・ドライバー』を読み終えました。
4編の中編小説を収録した『Full Dark, No Stars』のうち、『ビッグ・ドライバー』と『素晴らしき結婚生活』の2編を収録したもの(残りの2編は『1922』に収録)。
原作者のキング曰く「不愉快で手厳しい(=Harsh)」作品だそうです。
図書館の講演会からの帰り道、暴漢に襲われて殺害されかかるも、辛くも一命を取り留めた女性作家テスが、自分を襲った相手への復讐を決意する『ビッグ・ドライバー』。
長年連れ添ってきた夫の「裏の顔」に気づいてしまった平凡な主婦の、恐怖と疑惑に満ちた日々を描く『素晴らしき結婚生活』。
キング自ら”Harsh”と言うぐらいだから、どちらも残虐描写が結構キツい。
『ビッグ・ドライバー』で心身共にボロボロになったテスの描写は痛々しいし、『素晴らしき結婚生活』のほうも、自分の夫が殺人鬼だと知って動揺する主婦ダーシーの心理描写が実に生々しい。ダーシーと夫のボブが対峙するシーンのネットリした会話劇も不気味極まりない。まさに”Harsh”。
これはこれでアリではないかと思う 『コズモポリス』
どちらかというと苦手なのに、つい観てしまうもの。
それはデヴィッド・クローネンバーグの映画。
自分はクローネンバーグ映画で好きな作品もあるけれども、
それ以上に苦手な作品も多かったりもするので、
今回の『コズモポリス』(12)は果たしてどっちだろうなーと、
期待と不安が入り交じった状態で本編を鑑賞しました。
ちなみに、
好き→『デッドゾーン』(83)、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)、『イースタン・プロミス』(07)
苦手→『クラッシュ』(96)、『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(02)
…という感じ。まだまだ甘ちゃんですね…。
『コズモポリス』は決して面白い話とは言えませんが、
クローネンバーグらしさという点で言えば「これはこれでアリ」だったのではないかと。
エリック(ロバート・パティンソン)がボディーガードのトーヴァル(ケヴィン・デュランド)を唐突にアレする所とか、
ベノ・レヴィン(ポール・ジアマッティ)の粘液質なキャラとか、
「不均衡(=左右非対称)」に固執する後半のストーリー展開などは、
特にクローネンバーグ度の高い要素だったような気がします。